Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
2型糖尿病患者は、歯周炎の発症率や進行度が高く治療に抵抗性である。先行研究では、miR-1260bが小胞体(ER)ストレス応答蛋白であるATF6βの発現制御 を介して歯槽骨吸収抑制効果を示すことを世界に先駆けて発見した。歯周炎モデルマウスではERストレスが誘導されるが、2型糖尿病の原因である肥満もERストレスを誘導し、インスリン抵抗性を惹起する。しかし、ATF6βがインスリン抵抗性を介して歯周炎の病態に影響を及ぼすか否かは不明である。本研究では、①ATF6βの2型糖尿病患者における歯周炎増悪への関与を検討し、②miR-1260bのERストレス制御による2型糖尿病性歯周炎への治癒効果を検証する。