Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
再発転移口腔扁平上皮癌の標準療法である抗PD-1療法は、20-30%の患者にしか有益でない。この治療効果を高めるため、抗PD-1療法の予後不良と関連する「制御性T細胞(Treg)」を標的としたTreg除去療法の併用が注目されている。しかし、過去に研究されてきたTreg除去療法は抗腫瘍免疫応答に重要な細胞も除去するため、Tregをより特異的に除去する方法が探索されている。本研究では、口腔癌患者の腫瘍、リンパ節、末梢血からリンパ球を採取し、Treg除去療法の標的分子を発現する細胞分画やその機能を解析する。この結果から、口腔癌に対するTreg除去療法にとって好ましい標的分子や標的臓器を明らかにする。