Project/Area Number |
23K19743
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0907:Oral science and related fields
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
室谷 有紀 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (90983578)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 高齢者 / コホート研究 / 口腔機能 |
Outline of Research at the Start |
人生の最期の目標は,人生に満足し,幸福を感じながら,長い生涯の幕を閉じることである.高齢者が生きがいを感じる時は,他者とのコミュニケーションやおいしい食事である. これまでに,高齢者における口腔機能と他の身体機能との関連が多数報告されているが,超高齢者における口腔機能と精神的・社会的な健康,および幸福感との関連を検討した研究はない.そこで本研究では,心理学・社会学の研究者と連携し,90歳以上の地域在住超高齢者約1000名を対象とし,精神的・社会的な健康,および幸福感を得る上での口腔機能の重要性について,10年以上の縦断研究により他の身体機能と比較検討することを目的とした.
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Outline of Annual Research Achievements |
人生の最期の目標は,人生に満足し,幸福を感じながら,長い生涯の幕を閉じることである.高齢者が生きがいを感じる時は,他者とのコミュニケーションやおいしい食事である.死を身近に感じる超高齢期において,身体的健康は現実的でなく,目標にならない.幸福感を得るためには,精神的・社会的な健康,そのためには口腔機能が重要である.これまでに,高齢者における口腔機能と他の身体機能との関連が多数報告されているが,超高齢者における口腔機能と精神的・社会的な健康,および幸福感との関連を検討した研究はない.そもそも歯学研究者と心理学研究者との密な連携が世界的にもみられない.そこで本研究では,心理学・社会学の研究者と連携し,90歳以上の者約1000名を対象とし,精神的・社会的な健康に対する口腔機能の重要性について,12年の縦断研究により検討し,その重要性について身体機能,感覚機能,認知機能と比較することを目的とした. 本研究では地域在住の自立した90歳以上の者約1000名を対象とした,多人数の長期縦断研究を行っている.2023年度には,これまでに追跡調査を行った3年後,6年後,9年後に加え,さらに12年後という長期の追跡調査を行った. 口腔については,歯の検査(歯数,齲蝕,修復状態,咬合状態),歯周組織検査および口腔機能検査を行った.口腔機能は,以下の7つの検査を行った(舌苔付着程度の記録,口腔粘膜湿潤度の評価,咬合力計測,舌口唇運動機能計測,舌圧計測,咀嚼能率計測,嚥下機能評価).また,精神的・社会的な健康については,経済状況,教育年数,外出頻度,交流回数,居住形態,社会上の人間関係,精神健康状態(WHO-5),うつ状態(GDS-5),生活満足度尺度(SWLS)などの調査を行った.これら新たに収集したデータについて入力・整理・チェックを行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、会場調査にて、70歳群55名、80歳群112名、90歳群36名、合計203名の地域在住高齢者に参加頂き、12年縦断追跡調査を実施した。過去のデータに加え、収集したデータの入力、整理、再チェックを完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度には、2023年度に参加できなかった者に対しても更に追跡調査を行い新たなデータ収集を継続するとともに、分析用データセットを作成し、横断的・縦断的に分析を行う。
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