Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
申請者は、ヒト歯根膜の網羅的な遺伝子発現解析により、SMAD2/3シグナル経路の亢進など、歯根膜を特徴づける分子基盤の一部を解明した。そこで本研究では、ヒトiPS細胞から歯根膜細胞への新しい分化誘導法の開発に着手する。SMAD経路のactivatorであるTGF-b1を応用する方法や、直接Smad2発現プラスミドをリポフェクタミンにより遺伝子導入することによる歯根膜細胞の分化誘導を試みる。また、誘導した歯根膜様細胞から歯根膜細胞シートを作製する。ヒトiPS細胞由来歯根膜細胞シートの応用は、細胞源の問題などを克服した新たな再生治療として期待される。