Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
子どもの通学中の交通外傷が後を絶たない。2012年以降、複数の小学生が通学中に死傷する事故が発生するたびに、国レベルで予防対策の強化が繰り返されてきているが、それにより交通外傷を予防できているのか明らかになっていない。本研究では、全国の警察が収集した交通外傷の全数データを分析して、子どもの通学中の交通外傷を疫学的に記述するとともに、対策が取られた後に子どもの通学中の交通外傷が減少したのか明らかにすることで、対策の定量的な評価を提供する。また、通学中の交通外傷発生率の地域格差の原因も探索することで、外傷の予防に加えて地域格差の是正のために今後取るべき対策を提案する。