Project/Area Number |
23K19804
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0908:Society medicine, nursing, and related fields
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
北別府 孝輔 岡山大学, 保健学域, 助教 (80975681)
|
Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 看護師 / 人工呼吸管理 / 特定行為 / コンピテンシー / 人工呼吸器 |
Outline of Research at the Start |
近年、医療の現場でも働き方改革が推進されており、医師と看護師の業務の移管や共同化(タスクシフト/タスクシェア)が課題として挙げられている。解決の軸として特定行為研修が挙げられているが、特定行為研修を修了した看護師のコンピテンシーは明らかにされていない。今回、12区分38行為ある特定行為の中でも、特に継続的な介入や管理を必要とする人工呼吸器管理に係る特定行為研修修了生のコンピテンシーを明らかにすることとした。これらが明らかになることで、患者にとってより安全で質の高い医療提供や医療者間の良好なタスクシフト/タスクシェアに繋がると考える。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、人工呼吸器管理をおこなう特定行為研修修了生に必要なコンピテンシーを明らかにすることを目的としており、昨年12月末に所属大学の倫理審査の承認を得て研究を開始している。研究デザインは、質的記述的研究としてインタビュー調査を計画している。研究対象者は「特定行為研修修了者として人工呼吸管理に携わっている高度実践者10名」を予定しており、現在は診療看護師2名、専門看護師2名、クリティカルケア認定看護師4名、ジェネラリスト1名へのインタビューが調査するなど、データ収集の9割を終えることができている。対象者選定については、申請者のネットワークを通じて探索し、以降はスノーボールサンプリングによって対象者を選定した。インタビューで得られたデータは、研究対象者それぞれの逐語録を分析し、研究目的である「人工呼吸器管理をおこなう特定行為研修修了生に必要なコンピテンシー」に関係する内容を抽出し、意味内容を損なわないようにコーディング作業をおこなったうえでカテゴリー化をおこなっている。未だ分析過程であるため分析は終了していないが、研究対象者それぞれのカテゴリーが出揃った段階で全体を統合し、研究目的に対する解を見つけていく作業に移っていく予定である。研究対象者個々の分析過程ではあるが、現時点では「人工呼吸器管理における医学的知識や介入」に必要なとコンピテンシーにとどまらず、「看護師としての思考や人生を支えるといった視点」などのコンピテンシーが抽出されている。看護師が特定行為をおこなううえでの指針になるようなカテゴリーが導き出さることを期待している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は看護師特定行為研修修了生がおこなう人工呼吸管理におけるコンピテンシーを明らかにすることを目的としており、2年間での終了を目標としている。現在までの進捗は、昨年12月末には所属大学の倫理審査の承認を得て研究を開始できている。現在、データ収集の9割を終えることができており5月中にはすべてのデータ収集を完了できる。その後はデータ分析に移り、8~9月には結果をまとめたうえで学会発表の準備に取りかかり、論文化作業に進む見通しである。これらより、研究計画通りに進捗していると考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究ではデータ収集として10名の研究インタビューを予定している。現時点で9名のインタビュー調査が終了しており、今後はあと1名のインタビュー調査を行ったのちに質的記述的な分析によりカテゴリー化を行っていく。今後は、分析作業を進めて8~9月中には結果をまとめられる見通しである。その後、年度内の学会発表に向けた準備を行いながら、並行して論文化作業をおこなっていく。
|