Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
尿失禁は超高齢社会における重要な健康課題である。尿失禁は認知症と並行して出現し,尿失禁を呈する者は前頭葉機能が健常者に比べて低下しているという報告がある。尿失禁に対する治療第一選択として骨盤底筋訓練が推奨される。骨盤底筋訓練は尿失禁改善効果だけでなく,排尿中枢は視床下部視床下部と関連することから認知機能改善に寄与すると考えられる。現在,骨盤底筋訓練に標準化されたアプローチはなく高齢者に対する骨盤底筋訓練の効果についての報告は僅かであり,さらには脳機能への影響について効果検証は実施されていない。本研究では,高齢者を対象に脳血流量測定装置を用い脳機能維持向上に向けた効果的な骨盤底筋訓練を検討する。