Project/Area Number |
23K19817
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0908:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
沼田 由美 関西福祉大学, 看護学部, 助教 (90846768)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 精神科 / 長期入院患者 / 退院 / 病棟看護師 / 判断 |
Outline of Research at the Start |
本邦の精神科病院において長期入院患者の退院促進は課題であり、看護師が主体的に退院支援を行う手掛かりが必要である。本研究は、複数の条件を組み合わせた患者事例の退院可能性を評価することで、退院支援経験豊富な看護師と退院支援経験経験が少ない看護師それぞれが、長期入院患者の退院可能性を判断する際、どの査定内容を重視しているか、コンジョイント分析によって明らかにし、判断条件を見出すために実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、複数の条件を組み合わせた患者事例の退院可能性を評価することで、退院支援経験豊富な看護師(以下、経験豊富な看護師)と経験が少ない看護師それぞれが、長期入院統合失調症患者の退院可能性を判断する際、どの査定内容を重視して総合的に退院可能性を判断しているか、コンジョイント分析によって明らかにすることを目的としている。 2023年度は、郵送による無記名・自記式質問紙調査を実施した。質問項目は、(1)対象施設の病床数、(2)対象者の基本属性(性別、年齢、最終学歴)、(3)対象者の看護経験(看護師経験年数、精神科病棟勤務経験年数、精神科訪問看護経験の有無)、(4)架空事例に対する退院可能性の判断結果(各事例の退院可能性を0~10点満点で答える形式)とした。(4)で用いた事例は、事例を構成する属性及び水準の設定、直交表による事例数の削減の2段階で作成したものであり、本研究における成果の一部として、日本看護科学学会学術集会で発表した。 質問紙調査は、1169施設に協力を依頼した結果、63施設の協力を得て、916部の調査票を配布した。回収した調査票は357部であり(回収率39.0%)、そのうち欠損を含む調査票を除外すると299部であった(有効回答率83.8%)。今後は、経験豊富な看護師208名、経験が少ない看護師91名の調査票を分析対象とし、分析及び考察をすすめ、成果発表に向けた準備を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、郵送による無記名・自記式質問紙調査を実施し、回収及びデータ整理を終えた。分析に着手しつつあることから、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、経験豊富な看護師と経験が少ない看護師それぞれが、長期入院統合失調症患者の退院可能性を判断する際、どの査定内容を重視して総合的に退院可能性を判断しているか、分析を進めていくことを計画している。また、成果を学術雑誌に公表できるよう努める。
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