Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
原発不明がんは希少がんの位置づけにあるが全がんの3-5%と決して少なくなく、診断期の難渋・長期化が特徴にある。また、Orphan Diseaseであり、基礎研究は不足し、患者・家族の体験や心理社会面に関する研究も乏しい。研究代表者は、本邦の原発不明がん患者の初期治療までの5局面と心理的負担(Burden)を明らかにした後、遺族対象の全国調査にて、原発不明がんの診断期に関するBurdenが、三大がん(肺、大腸、胃)の遺族より強く、かつ、終末期の患者のQOL低下および遺族のうつ傾向の関連を明らかにした。本研究は、原発不明がん患者およびその家族への支援プログラムの開発と実施可能性の検証を目的とする。