Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
入院中の脳卒中患者の発症2週間後の不眠の有病率は83.7%であり、不眠により、機能回復の遅延やうつ病などの原因となることが報告されている。不眠の医療的対応として、薬物療法と非薬物療法があり、臨床では主に薬物療法が用いられているが、副作用がみられる。そこで、副作用の少ない非薬物療法に着目して、入院中の不眠のある脳卒中患者に対して、睡眠衛生教育とリラクセーション法を組み合わせたプログラムを開発し、無作為化比較試験を実施したところ、主観的睡眠評価の改善を認めた。しかし、本研究のさらなるエビデンスを得るために、同様のプログラムを用いて、客観的睡眠評価について無作為化比較試験を検討している。