Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
産後の尿閉は、膀胱内の尿を全く排出できない完全尿閉と排出はできるが一定量以上の残尿がある不完全尿閉に分類される。産後尿閉は主に分娩時の末梢神経障害によって発生し、約5割の女性が尿閉を経験する。発見が遅れると医学的合併症や生活の質低下につながるため、早期発見と介入が求められる。しかし不完全尿閉は自覚症状に乏しく問診だけでは同定が難しく、不完全尿閉を含めて産後尿閉を評価できる基準はない。そこで本研究は、エコーで測定の残尿量による尿閉重症度分類と推奨ケアを含む産後尿閉管理アルゴリズムを開発することを目的とする。本研究によって産後の尿閉管理が標準化され、女性の排尿機能の維持と生活の質の向上につながる。