Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
最大重量臓器である骨格筋は熱産生に大きな役割を果たすにも関わらず、体温維持における骨格筋代謝動態は明らかでない。これまで骨格筋不動化マウスをモデルとした代謝解析から、骨格筋と褐色脂肪組織(BAT)による協調的な体温維持機構を発見し、骨格筋からの遊離分岐鎖アミノ酸(BCAA)がBATの熱産生に利用されることを見出してきた。本研究では、骨格筋が他臓器の基質要求性に柔軟に適応する臓器であることに着目し、BATの熱産生に伴う骨格筋でのアミノ酸代謝変動が骨格筋萎縮に与える影響を明らかにする。さらにその制御機構を解明することで骨格筋萎縮に対する新たな栄養学的介入法の開発を試みる。