Project/Area Number |
23K19934
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0909:Sports sciences, physical education, health sciences, and related fields
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
秦 啓一郎 順天堂大学, スポーツ健康科学研究科, 特任助教 (80982800)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | ランニング障害 / 足部接地方法 / 接地衝撃 / 足部接地パターン / 足底荷重 |
Outline of Research at the Start |
ランニングは健康増進に繋がる手軽な運動であるが、ランニング障害発生リスクは未だ高い。ランニング中の身体的負荷に応じて足部接地方法を使い分けることで、特定の筋腱や関節(前足部接地では足関節周り、後足部接地では膝関節周り)にかかる累積的な負荷を減少させ、ランニング障害を予防する可能性がある。そこで、本研究ではランニング中にかかる一歩ごとの足底荷重を計測し、身体にかかる累積負荷を定量する。また、「足部接地方法の使い分け」とランニング障害発症率との関係を明らかにする。本研究で得られた成果は、本邦の健康増進および健康寿命の延伸に寄与するものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
健康増進ならびに健康寿命の延伸は高齢化が進む本邦において重要な課題である。この課題に対してランニングは健康増進に繋がる手軽な運動であるが、ランニングに関連する障害発生リスクは未だ高いことが問題である。本研究では、ランニング障害の予防に対してランニングの足部接地方法の一歩ごとの変化に着目し解決を試みた。本研究はランニング障害予防に繋がる新たなランニング技術の基盤構築を目的とするものであり、ランニング中に“足部接地方法を使い分ける”ことで、身体にかかる局所的な累積負荷が減少するという仮説の実証に向け実験を行った。 本研究の第一目標であるインソール型の足底圧力計測装置(以下、インソールセンサー)を用いた足部接地方法の判定とその時の接地衝撃の大きさを計算する方法を新たに確立することができた。本手法により、つま先側から接地する前足部接地と踵側から接地する後足部接地の二種類を高精度に判定することが可能である。足部接地方法の違いはランニング中に地面から受ける接地衝撃の意味合いが異なり、前足部接地の接地衝撃はアキレス腱や足関節まわりへの局所的な負荷となる一方、後足部接地は膝関節まわりへの局所的な負荷となることが示唆されている。従来、前足部接地での接地衝撃の出現ポイントを特定することが困難であったが、本研究のインソールセンサーを用いた手法により接地衝撃の出現ポイントとその大きさを正確に記録することが可能であることを実証することができた。 現在、上述の手法を用いてランニング中の一歩ごとの足部接地方法と接地衝撃を解析しており、身体にかかる局所的な累積負荷の定量を行なっている。本研究成果の詳細に関しては本年度の学会発表および論文として公表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第一の目標であったインソールセンサーを用いた足部接地方法の判定とその時の接地衝撃の大きさを計算する方法を新たに確立することができた。一方で、最終目標であるランニング中の足部接地方法が切り替わる誘因因子とそれに伴う接地衝撃の変化に関するデータは解析途中である。未だ解析に時間を費やす必要があり最終目標の研究成果の公表に至るまでの結果がでていない。
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Strategy for Future Research Activity |
十分なサンプルサイズを確保するとともに、データ解析のためのプログラムを完成させる。また研究成果の公表を行う。
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