Project/Area Number |
23K19936
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0909:Sports sciences, physical education, health sciences, and related fields
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
小泉 美和子 昭和女子大学, 食健康科学部, 講師 (30373301)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | おいしさ / 食行動 / だし / 熱産生 / 食事誘導性肥満 / 肥満 / 和風だし |
Outline of Research at the Start |
うま味は消化器官の食物摂取シグナルを誘発し消化吸収や摂食行動を調節することが知られているが、食事の食べ過ぎを抑えるという報告がある一方、肥満を誘導するとの報告もあり、見解は分かれている。私たち日本人が日常的に摂取する和風だしは、単一の化学物質ではなく、うま味 やコクなど雑味が複合的に合わさった出汁またはスープである。和風だしの摂取が食べ過ぎを抑制し肥満を予防する可能性について、熱産生及び生体内物質の測定を行うことで検証する。本研究を通して、複合的な味を併せ持つ和風だしのおいしさが、健康増進に寄与する可能性について、科学的に追求する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、おいしさに深く関わるうま味を特徴とするだし(出汁)を食事と一緒に摂取することで、熱産生亢進及び抗肥満効果が発揮される可能性を検証することを目的として、マウスを用いた行動学的・生理学的検討を実施するものである。だしが食事の食べ過ぎを抑えるという報告がある一方、肥満を誘導するとの報告もあり、科学的知見において見解が大きく分かれている。本研究では、皮下埋め込み式の運動量/温度計測センサーを利用することで、体温および自発運動量を自由行動下で観測することを目指す。うま味やコクなど雑味が複合的に合わさった和風だしを用いて食事誘導性肥満に対する抑制効果をもたらすか明らかにすることで、日本人の食に欠かせない和風だしが健康に寄与する可能性を科学的に示すことを最終目標としている。 令和5年度は、マウス皮下に小型センサーを留置することで皮下体温を自由行動下で観測する実験系の立ち上げを目指していたが、実験室の修繕および動物実験環境の整備をおこなう必要性が生じたことで、研究環境の整備に時間がかかり、研究計画を達成することはできなかった。また、府省研究事業(二次公募)が令和5年度10月に急きょ始まったことから、本研究課題の遂行と重複することになった。これらの事情から、本研究計画の開始は大幅に遅れ、本格的始動に至らなかった。 現在まで、マウス飼育に必要とされる環境整備を行い、特殊飼料調製について業者選定を進めている。また、生体内物質の分析に必要とされる実験機器の搬入および構築を進めながら、マウスの体温および自発運動量を自由行動下で観測するセンサー及びデータ記録システムの導入準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和5年度は、実験室の修繕および動物実験環境の整備が必要とされる状況になったことから、実験を始動できるまでの準備が整わなかった。しかしながら、環境の整備を進めながら、備品購入の業者選定やマウス飼育に必要とされる物品の準備を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
うま味は消化器官の食物摂取シグナルを誘発し消化吸収や摂食行動を調節することが知られているが、和風だしと食物の摂取によって熱産生がどのように誘発されるのか明らかでない。本研究は、うま味を特徴とする和風だしがタンパク質による満腹感効果を引き上げるという仮説をもとに、熱産生を測定することで生理的メカニズムを明らかにする。標準食と高タンパク質食による栄養条件の違いを設け、和風だしを摂取させたマウスの体温と自発運動量の記録を目指す。だし摂取による熱産生への基本的効果を確認した後、食事誘導性肥満に対する影響を検討する研究計画へ進める。和風だしの摂取が満足感をもたらすことで食べ過ぎを抑制し肥満を予防する可能性を検証するため、高脂肪食を摂取させる実験を実施する予定である。 令和6年度は、マウス皮下に留置する小型センサーおよびデータ解析システムを導入する上で、外科的小手術が必要とされ、麻酔による健康状態の変化をコントロールすることで、無拘束の条件下で体温と自発運動量を連続的に記録する行動学的観察を目指す。 上記の行動学的検討を終えた後、熱産生の機能制御に働く生体内物質の変化を検討する予定である。熱産生を誘導する褐色脂肪組織及びベージュ脂肪組織における活性化の指標とされる生体内物質の測定を行うことで、和風だしによる熱産生に寄与する生理的機能を明らかにすることを目標とする。
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