Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
申請者は、核膜タンパク質エメリンの欠損マウス(EMDマウス)が糖・脂質代謝異常症、さらに血管内皮機能障害を発症することを見出した。このEMDマウスにおける血管内皮機能障害の病態解析として、血管拡張因子である一酸化窒素合成酵素(eNOS)の発現やその活性化、エメリンと関わりが深く細胞の機械的受容を担っているLINC complexを形成する分子等を生化学的な手法を用いて定量する。さらに、電子顕微鏡観察や免疫組織化学染色法を用いて、形態学的に評価することで、核膜タンパク質エメリン欠損による血管内皮機能障害の発症機序を解明し、新規動脈硬化症治療法開発に向けた基礎データを構築する。