Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
慢性疼痛の治療法として,経頭蓋交流電流刺激(tACS)が注目されている.背外側前頭前野(DLPFC)に対するtACSによって生じる鎮痛効果は,対象者間で大きく変動する.このtACSによる効果のばらつきが,tACSの臨床応用の障壁となっており,事前に意図する方向に効果が出る対象者を選別できる技術が求められている.本研究は,脳磁場計測装置(MEG)を用い,tACS介入前の脳活動からtACSによる鎮痛効果と関連する脳内ネットワークを同定する.その後,該当ネットワークを有する対象者群ではtACSによる鎮痛が高確率で起こることを実証する.一連の実験から,MEGを用いたtACSによる鎮痛効果の事前予測技術を開発することを目的とする.