Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
肥満に随伴する酸化ストレスは骨格筋の異常を誘導し,さらに,骨格筋-肝臓の臓器連関を介して非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) の発症と進展リスクを増大させる.転写因子Nrf2は抗酸化因子の発現を制御している生体の酸化ストレス防御の司令塔である.申請者らはこれまでの研究で,骨格筋Nrf2がNASHの防御に寄与していること,骨格筋から一部のNrf2下流抗酸化因子が血中へと放出される可能性を見出した.本研究では,骨格筋から肝臓への抗酸化因子の伝達に着目し,骨格筋Nrf2がNASHを防御するメカニズムに迫る.