Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
暗号技術の核となる要素である一方向性関数をNP問題の困難性から構成するという重要未解決問題の解決に向けて,現在知られている課題解決に関する証明手法の障壁である,相対化の障壁の突破と回避を目指した研究を行う.障壁の突破に関しては従来の研究に証明系の観点を加え,証明系にまつわる相対化しない手法を証明中に組み込むことを目指す.障壁の回避に関しては,多項式時間困難性仮定の代わりにNPの準指数時間困難性仮定を適用し,従来の相対化の障壁の構成が成立しない領域においての一方向性関数の構成アプローチを試みる.