Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
生物は自らの体を形作る.そこでは体内を適切に区画化し,形状や機能を配置する仕組みが働いている.その仕組みに倣い,DNAの塩基配列設計によってプログラムした反応拡散系を構築して時空間パターンを形成させる研究が行われてきたが,形成されたパターンの空間スケールなどの制約から,複雑に区画化して形状や機能を配置することは難しかった.本研究の目的は,DNA反応拡散系により性質・機能の異なる複数の区画を形成するシステムを開発することである.DNAの増幅反応やマイクロビーズへの修飾といった合成DNA関連技術を取り入れることで,従来の反応拡散系とはスケールの異なるシステム構築しパターンの複雑化・機能化を目指す.