Budget Amount *help |
¥689,000,000 (Direct Cost: ¥530,000,000、Indirect Cost: ¥159,000,000)
Fiscal Year 2029: ¥104,650,000 (Direct Cost: ¥80,500,000、Indirect Cost: ¥24,150,000)
Fiscal Year 2028: ¥104,650,000 (Direct Cost: ¥80,500,000、Indirect Cost: ¥24,150,000)
Fiscal Year 2027: ¥104,650,000 (Direct Cost: ¥80,500,000、Indirect Cost: ¥24,150,000)
Fiscal Year 2026: ¥104,650,000 (Direct Cost: ¥80,500,000、Indirect Cost: ¥24,150,000)
Fiscal Year 2025: ¥104,650,000 (Direct Cost: ¥80,500,000、Indirect Cost: ¥24,150,000)
Fiscal Year 2024: ¥104,650,000 (Direct Cost: ¥80,500,000、Indirect Cost: ¥24,150,000)
Fiscal Year 2023: ¥61,100,000 (Direct Cost: ¥47,000,000、Indirect Cost: ¥14,100,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、2023年夏に出現したXBB系統と系統的に大きく異なるBA.2.86株のウイルス学的性状を明らかにした(Tamura et al., Cell Host Microbe, 2023)。
SARS-CoV-2を含む上記のコロナウイルスはサルベコウイルスに属するコロナウイルスである。しかし、人の脅威たり得るコロナウイルスは他にも多く存在しており、現在は中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)を含むメルベコウイルスにも着目した研究を遂行している。MERS-CoVの感染受容体としてDPP4が知られているが、他グループによる最近の先行研究から、ACE2を受容体とするMESR-CoVに近縁なコウモリ由来のウイルスが同定されている。これらの知見は、MERS-CoVに近縁なウイルスの間で組換えが起きた結果であると考えられているが、その詳細は不明であった。我々は、系統学的な解析手法や遺伝子の相同性解析などを駆使し、MERS-CoVに関連するウイルスにおいて、組換えによって受容体利用が変化した可能性を示した(Tolentino et al., Virol. J., 2024)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、2023年夏に出現したXBB系統と系統的に大きく異なるBA.2.86株のウイルス学的性状を明らかにした(Tamura et al., Cell Host Microbe, 2023)。
SARS-CoV-2を含む上記のコロナウイルスはサルベコウイルスに属するコロナウイルスである。しかし、人の脅威たり得るコロナウイルスは他にも多く存在しており、現在は中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)を含むメルベコウイルスにも着目した研究を遂行している。MERS-CoVの感染受容体としてDPP4が知られているが、他グループによる最近の先行研究から、ACE2を受容体とするMESR-CoVに近縁なコウモリ由来のウイルスが同定されている。これらの知見は、MERS-CoVに近縁なウイルスの間で組換えが起きた結果であると考えられているが、その詳細は不明であった。我々は、系統学的な解析手法や遺伝子の相同性解析などを駆使し、MERS-CoVに関連するウイルスにおいて、組換えによって受容体利用が変化した可能性を示した(Tolentino et al., Virol. J., 2024)。
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