Project/Area Number |
23K20084
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Project/Area Number (Other) |
20H01240 (2020-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2020-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02020:Chinese literature-related
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山下 一夫 慶應義塾大学, 理工学部(日吉), 教授 (20383383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸部 健 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (20515407)
平林 宣和 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40271358)
佐藤 仁史 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (60335156)
二階堂 善弘 関西大学, 文学部, 教授 (70292258)
千田 大介 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (70298107)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
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Keywords | 皮影戯 / 京劇 / 木偶戯 / 宣巻 / 伝統芸能 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、中国および中華圏の芸能文化を分野横断的に検討を行う。具体的な研究対象として、広東省潮州・台湾の皮影戯・鉄枝木偶戯、北京・河北・東北地域の皮影戯、江南地域の宣巻、および中国・台湾の京劇を取り上げる。以上を通じて、中華圏の地域社会に根ざした芸能文化の実像を立体的把握することが、本研究の最終的な目標である。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、まず5月14日に第1回の国内研究集会をハイブリッド方式で実施し、今後の研究のロードマップの確認を行った。そしてそれを踏まえ、まず夏季において、COVID-19の流行によって長らく実施が難しかった海外での現地調査を実施するとともに、文献資料の分析も進めた。そこで得られたデータ等について、秋季以降各自検討を行いつつ、メンバー間で議論も行い、12月16日に第2回の国内研究集会をハイブリッド方式で開催して、最終年度における成果取りまとめに向けた議論を行った。またその過程で各自研究成果の公表を行い、その結果、年度内に論文11件、口頭発表8件、著書(共著)2件を公表することができた。これによって2023年度の設定目標を達成するとともに、近現代の中国本土・台湾・香港など、中華圏における伝統芸能、具体的には皮影戯(影絵人形劇)・木偶戯(人形劇)・宣巻(宗教色を伴う歌い物芸能)・京劇について、①移民・経済活動などに伴う芸能文化の伝播・流通、および現地化の実態、②芸能文化とそれを取り巻く地域社会の特質および政治・経済的背景、③芸能文化における西洋近代の影響について解明し、④伝統芸能デジタルアーカイブの構築を行うという本研究の目的の完遂に向かって進むことができた。また、前年度に引き続いて、今年度においても、国内のみならず国外においても論著の出版や口頭発表を行ったことは、研究内容の海外への発信という点で特筆すべき成果であったとすることができるだろう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度まではCOVID19の影響によって様々な点で変更を余儀なくされる側面があったが、2023年度においては、国内で利用可能な資料の収集・分析や、オンラインによる海外の関係者との意見交換を中心に進めた研究を元に、国外で現地調査を実施し、また対面で意見交換も行うことができ、研究を大きく進展させることができた。以上に鑑みると、研究はおおむね順調に進展しているということができるだろう。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたる2024年度においては、これまでの研究の成果の取りまとめを中心とした活動を行う。まず上半期においては、5月に国内研究集会を開催するとともに、各分野・対象に関する成果論文を執筆し、日本語で書籍として刊行する。またこれを受け、夏季において補完的な現地調査を行いつつ、下半期において中国語で成果論文を執筆し、台湾の出版社から書籍として刊行する。さらに国際シンポジウムおよび一般向けの資料展示会・講演会などを開催し、研究情報の発信と社会還元に努める。また、研究論文や収集した資料・アーカイブなどを、オープンアクセス可能なデジタルアーカイブとしてWeb上に公開する。
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