Project/Area Number |
23K20323
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Project/Area Number (Other) |
20H03688 (2020-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2020-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
菊地 利明 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10280926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田澤 立之 東京医科歯科大学, 学生支援・保健管理機構, 教授 (70301041)
中田 光 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任教授 (80207802)
鈴木 拓児 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (80344670)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥16,900,000 (Direct Cost: ¥13,000,000、Indirect Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | GM-CSF / マクロファージ / ARDS / 肺非結核性抗酸菌症 |
Outline of Research at the Start |
肺胞蛋白症患者への有用性を示したGM-CSF吸入療法は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や肺非結核性抗酸菌(NTM)症に対しても効果が認められている。しかしその効能メカニズムは不明である。これに対しわれわれは、肺胞マクロファージ(肺胞M・抗炎症性)と間質性マクロファージ(間質性M・炎症惹起性)、に着目した。先行研究では「GM-CSFは肺胞M/間質性Mのバランスを肺胞M(抗炎症性)側に傾けること」が示唆された。そこで本研究では、GM-CSF吸入療法の効能メカニズムとして「肺胞M/間質性Mのバランス」を取り上げ、ARDSや肺NTM症の新たな治療戦略としてGM-CSF吸入療法の確立を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
肺胞蛋白症患者への有用性を示したGM-CSF吸入療法は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や肺非結核性抗酸菌(NTM)症に対しても効果が認められている。しかしその効能メカニズムは不明である。これに対しわれわれは、肺胞マクロファージ(肺胞M)と間質性マクロファージ(間質性M)、に着目した。肺胞Mは、胎児期に生着した前駆細胞が自己複製を繰り返しながら、肺胞腔で肺の恒常性を維持している:サーファクタント量を調整し、絶えず流入してくる外来吸入物質に対して過剰な免疫応答を抑制している。一方、間質性Mは、末梢血単球から分化し、肺の間質に分布する組織マクロファージとして見つかった。間質性Mは炎症惹起性と高い組織再構築能を有し、肺内微小環境の変化によって失われた肺胞Mを置換して、一部肺胞腔内にも分布することがわかってきた。そこで本研究では、GM-CSF吸入療法の効能メカニズムとして「肺胞M/間質性Mのバランス」を取り上げ、ARDSや肺NTM症の新たな治療戦略としてGM-CSF吸入療法の確立を目指す。研究初年度は、カニクイザルにヒトGM-CSFを吸入で投与した前臨床試験の保存検体を用いて、GM-CSFを吸入することによって惹起される宿主免疫応答を探索的に解析した。研究二年度に当たる今年度は、当初の計画の通り、GM-CSF吸入の作用機序として注目しているスカベンジャー受容体について、CRISPR-Cas9システムを用いて欠損マウスを作製した。その一次スクリーニングの結果、14系統の欠損マウスを作出できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、当初の計画の通り、GM-CSF吸入の作用機序として注目しているスカベンジャー受容体について、欠損マウスの作製に取り掛かった。そしてその結果、14系統の欠損マウスを作出できている。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度作製したスカベンジャー受容体の欠損マウス14系統について、形質変化や繁殖可能性を検討し、本研究課題に最も適した欠損マウスの系統を樹立する。その樹立後に、ARDSモデルを用いて、欠損マウスと野生型マウスとの差異を調べていく。
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