Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
遺伝子挿入を伴わないAAVベクターとMSCを用いた体外法遺伝子治療の開発に向け、ベクター基盤技術の検証を行った。不完全粒子や不要配列誤封入のリスク低減化に向け、ベクターの設計、精製や分析に関する基盤技術の開発を進めた。ddPCR分析により、ITR フラグメントの予想外のパッケージングが原因で、精製過程の不完全AAV 粒子にはITRの小さなフラグメントが多く含まれていることが示唆され、これに対応するベクターのデザインを検証した。また、細胞外小胞に包まれたAAVを活用した炎症性疾患治療の可能性について考察を行った。間葉系細胞に関し、由来組織の特徴を考慮し炎症制御に重要な機能を検証した。MSCと共培養した末梢血単核細胞上の抗炎症性M2 マクロファージマーカーの発現を分析し、プロスタグランジンE2産生を介してPBMCでM2マクロファージ分極が誘導されることを見出した。炎症制御機能の生体解析のため、MSCを炎症性疾患DMDのモデルマウスに静脈内投与し、炎症病態を評価した。 MSC 処理および未処理のマウスにおいて、血液検査、組織学的検査、自発的な車輪走行活動、握力、および心エコー検査を評価した。 MSC全身反復投与により、マウスは血清クレアチンキナーゼの一過性低下を示し,、M2 マクロファージの増加とサイトカイン/ケモカイン発現の変化がMSC 処理マウスの骨格筋で観察された。 長期観察では、MSC処理マウスでは握力低下が大幅に改善され、走行持久力や距離が延長した。 さらに左心室機能がMSC 処理マウスで改善された。脳梗塞急性期の脳虚血再灌流障害における間葉系細胞の作用機構として、さまざまなサイトカインやケモカインによるミクログリア活性化およびリンパ球増殖の制御や調節性T細胞の誘導について考察を行った。
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