Project/Area Number |
23K20343
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Project/Area Number (Other) |
20H03973 (2020-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2020-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
亀岡 智美 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 教授 (50323415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟島 なをみ 清泉女学院大学, 看護学部, 教授 (00229098)
金谷 悦子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (30289813)
中山 登志子 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (60415560)
永野 光子 順天堂大学, 医療看護学部, 先任准教授 (90320712)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
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Keywords | 看護学教員 / 倫行動行動 / 教育プログラム開発 / 看護教育学 / 倫理的行動 / FD |
Outline of Research at the Start |
研究分担者舟島らによる看護学教員の倫理的行動に関する研究成果(村上・舟島他, 2006, 2010)を基盤に①今日の看護学教員の倫理的行動の質的全容解明、②その結果に基づく「看護学教員としての倫理的行動自己評価尺度」(村上・舟島他, 2010)の洗練、③洗練した尺度を用いた全国調査による看護学教員の倫理的行動の量的現状解明、④その結果に基づく「看護学教員のための倫理的行動自己診断基準」の作成、⑤看護学教員個々が自己診断結果に基づき必要な研修を選択受講できるFDプログラムの作成、⑥そのFDプログラムの有効性検証と洗練、⑦FDプログラム普及に向けたハンドブック作成を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究目的は、看護系大学、短期大学、看護専門学校等の教員(看護学教員)個々が倫理的行動の現状を自己診断するとともに、診断結果に基づき必要な研修を選択受講し、その改善、向上を図ることを支援する「看護学教員のための倫理的行動改善 向上 FD プログラム」を開発、普及することである。研究目的の達成に向けては、次の7段階の手続きを経る。それは、(1)今日の看護学教員の倫理的行動の質的全容解明、(2)その結果に基づく先行研究が開発した尺度の洗練と洗練した尺度の信頼性・妥当性の検証、(3)尺度を用いた全国調査による看護学教員の倫理的行動の量的現状解明、(4)この結果に基づく「看護学教員のための倫理的行動自己診断基準」の作成、(5)看護学教員個々が自己診断結果に基づき必要な研修を選択受講できるFDプログラムの作成、(6)複数看護学教育機関における試行を通したFDプログラムの有効性検証と洗練、(7)FDプログラム普及に向けたハンドブック作成である。 (1)の目標達成に向け、令和2年度までに質的データの収集を完了し、令和3年度は、この質的データの分析を進めた。分析方法には、ベレルソンの方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用いた。対象者一人あたりの記述量は、予想を大きく上回り、1回1回の分析には予想以上の時間を要している。また、令和4年度まで何度も分析を反復した。令和4年度までの最終的な分析結果を先行研究(村上・舟島他, 2006)の成果と照合したところ、研究結果が先行研究には含まれない性質の新たなカテゴリを含むことを確認できた。その一方、尺度の洗練に先立ち、質的分析の結果を再度見直す必要があるという判断に至った。そこで、令和5年度も、引き続きこの質的分析の見直しを継続した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19流行に関連し、令和2年度に予定していたデータ収集が遅れた。これは、分析開始の遅れにもつながった。また、対象者から得られた質問紙への回答(質的データ)が、予想を上回る記述量(対象者一人あたりの記述量が想定の約3倍)であり、この入力、熟読、記録単位の分割、基礎分析、本分析の過程、各段階で作成する資料の整理にも予想以上の時間を要した。さらに、いったん分析を終えたものの、先行研究の結果との照合を通し、質的分析の結果に洗練の可能性があることに気づいた。尺度の洗練に向けては、精度の高い質的分析の結果を得ることが不可欠であり、改めて質的分析の結果の洗練に取り組むことが必要となった。この質的分析を反復し、結果の洗練に継続的に取り組んでいるものの、分析結果を検討するたびに洗練の余地が見いだされ、分析を終了できていない。また、分析には、ベレルソンの方法論を参考にした看護教育学における内容分析の手法を適用しており、基礎分析と数段階にわたる本分析の結果整理も、データ量が多いことに起因し、膨大な時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
収集できた質的データの量が膨大であり、その整理、分析結果の整理にも、当初予定していた以上の時間を要している。そのため、資料整理等の補助者を雇用するとともに、資料整理のためのコンピュータソフトの活用をこれまで以上に進め、効率化を図る。また、時間を捻出して分析を進め、早急な質的分析の完了と尺度の洗練、当初設定した目標の達成をめざす。
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