Project/Area Number |
23K20346
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Project/Area Number (Other) |
20H03982 (2020-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2020-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
大川 明子 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (20290546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 奈津美 (小林 奈津美) 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (50823960)
関根 由紀 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60549096)
梅田 徳男 四日市看護医療大学, 地域研究機構 看護医療交流センター, 研究員 (40142319)
伊藤 薫 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 准教授 (10433228)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,680,000 (Direct Cost: ¥13,600,000、Indirect Cost: ¥4,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2020: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
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Keywords | 慢性期看護 / 腎臓リハビリテーション / 透析看護 / 遠隔看護 / ICT / 在宅看護 / 運動 / 情報通信 / 高齢者 / 運動療法 / 透析支援システム / 透析患者の運動支援 / 地域包括的医療支援システム / 運動療法のセルフマネジメント / 遠隔医療支援システム / 透析患者 / 透析患者の運動療法支援システム / 透析運動療法 / 在宅患者支援システム / サイコネフロロジー支援 |
Outline of Research at the Start |
透析医療に基づいた腎臓リハビリテーションの必要性や有用性が唱えられている。中でも運動療法はその中核を担い、透析患者にとってQOL改善などをもたらす。 本構築システムはICT(Information and Communication Technology)を利活用して、透析患者が運動を行う際、いつでもどこからでも本構築システムを利用できる。また、透析患者の運動が促進・継続できるように目に見える形で運動量に応じた「ご褒美」機能を持たせ、医療機関のスタッフにもそれらの運動量情報を共有して、患者・家族、医療スタッフを含めて支援しようとするシステム構築を目指している。
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Outline of Annual Research Achievements |
本申請者らはこれまでに、患者が地域で活躍しながら医療支援を受けられる地域包括的支援システムを構築してきた。本研究ではまず、この地域包括的な支援システムに透析患者が意欲を持って安心して透析を受けられる支援システムを付加・連結構築し、さらに、運動療法器具も付加した。そして、器具の利用度を既構築システムに送信できるようにした。これによって患者の日々の運動量をシステム内に蓄積できるため、患者の運動量を透析日、非透析日を問わず、患者や医療従事者が把握できるようにした。 本構築支援システムは血液透析患者のみならず、夜間腹膜透析患者にも利活用が可能で、その情報も医療従事者と共有できるようになるので、患者の安心感も増す。効果としてはICT(Information and Communication Technology)を利活用することで、運動量のデータの共有や、グラフ化による視覚的な変化の把握・理解ができること。また、運動を実施・継続するためのモチベーションを維持できるように対価としてスマートフォンなどの電子機器を充電できる器具も作製して、運動を継続できる支援システムを構築した。 今年度は、構築した運動療法支援システムの利便性を高めるため、電子メールのみに限らず、LINEアプリを用いて携帯端末(携帯電話など)からも入力ができるようにした。入力したデータを患者は携帯端末やPCでも、医療従事者は医療機関でも閲覧することができた。臨床でデモンストレーションを行い、医療従事者からの意見をもらった。この意見に基づいて、さらなる支援システムの改良をおこなうことにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度(2020年度)には主として、透析のプロトタイプシステムの支援項目に運動機能(ペダルエクササイズマシーン)を設計し、プロトタイプ機を作製した。また、システムのソフトウェアをクラウドタイプに設計変更して、いつでも、どこからでも本支援システムの利用を可能にした。すなわち、透析患者がおこなう運動マシーンとその運動相当量を蓄電できるハード面の構築と、それらの数値を既構築システムに取り込む簡便なソフトウェアの構築をおこなった。その上で、研究者全員が模擬患者となって試行をおこなった。その際に見出された主に既構築システムのソフトウェアの充実を目指した変更点やプログラムの不具合を解消するための改良点である患者の運動量の入力や医療機関側での運動量把握の煩雑さが明らかとなった。このため、運動療法の追加機能と従来機能との、より操作性の向上に向けてシステム全体を再構築し、新たなクラウド環境とプログラムの変更をおこなった。 これらにより、現段階の模擬患者による試行結果に基づく運動量の入力に関する煩雑さの解消と医療機関側での操作性が向上し、既存機能と運動機能との連携がとれるようになった。また、クラウド環境も廉価にできるようになり、システムユーザビリティの向上も図れた。さらなる入力の利便性を図るために、LINEアプリを用いて携帯端末から運動量の入力ができるようにし、患者の運動に対する「ご褒美」として、スマートフォンの充電がおこなえることも確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
本構築システムはICT(Information and Communication Technology)を利活用して、透析患者がいつでもどこからでもシステムを利用でき、その患者家族や医療スタッフを含めて支援しようとするシステム構築を目指している。 2021年度には透析のプロトタイプシステムの支援項目に運動機能(ペダルエクササイズマシーン)を組み込んで、クラウドタイプのデータベースシステムとし、いつでも、どこからでもシステムの利用を可能にした。さらに、本プロトタイプ機で模擬患者の運動量の量が蓄電でき、スマートフォンなどの電子機器の充電ができることも確認した。また、システムユーザビリティの向上も図り、透析患者や医療従事者の利便性を高めるために、LINEアプリによる患者の運動量の入力を可能とする開発もおこなった。さらに、医療機関でのデモもおこない、医療従事者からの本構築システムの運用に関する意見も聴取した。 今後はこれらの本構築支援システムに関して、研究者間でさらなる検証をおこない、患者や医療従事者にとって、より利便性・ユーザビリティの高いシステム構築の検討を重ねるとともに、フィールドテストができるように準備を進める。
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