Project/Area Number |
23K20409
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Project/Area Number (Other) |
20H04480 (2020-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2020-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90020:Library and information science, humanistic and social informatics-related
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
星 泉 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (80292994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 昌弘 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30396337)
海老原 志穂 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (30511266)
別所 裕介 駒澤大学, 総合教育研究部, 准教授 (40585650)
山口 哲由 北星学園大学, 経済学部, 准教授 (50447934)
岩田 啓介 筑波大学, 人文社会系, 助教 (60779536)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Keywords | チベット高原 / 牧畜 / 民俗語彙 / データベース / フィールド調査 / チベット / 文献調査 / 用例 |
Outline of Research at the Start |
本研究は家畜飼養を基盤として形成された民俗語彙のデータベースを構築し、在来の民俗文化と外来の仏教文化が層をなして形成されたチベット文化の複合性を包括的にとらえることを可能にすることを目的とする。既に収集した民俗語彙の見出し語を基本として、現地調査と並行して文献から民俗文化語彙・用例を抽出・集積し、語彙の文化的背景を辿れるようにする。成果は様々な研究に資する民俗語彙=用例データベースとして公表する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではチベット文化の複合性を包括的にとらえる基盤を整備するため、チベット語の三大方言の話されている地域を対象として現地調査を行うとともに、民俗文献から用例を収集し、それらを照合する研究を行い、成果はデータベースで参照できるようにすることを目的とする。したがって、現地調査と文献調査の両輪で研究を進めることが必須であるが、2022年度も、チベットにおける現地調査は見合わせざるを得なかった。 そこで、文献調査に重点を置いて調査・データ収集・分析を進めることとし、民俗文献の整理と、その電子化を行ったほか、精読対象文献として選定したラシャムジャ著『M村民俗誌』については翻訳と民俗語彙の抽出を進めた。この他、開発済みの用例検索システムおよび用例蓄積用データベースを用い、各種文献からの民俗語彙の収集も専用のデータベースによって収集を進めるとともに、収集したデータに地理空間情報を付与し、地図上にプロットして公開する仕組みを構築し、「チベット高原万華鏡」を公開した。 研究集会を4回にわたり実施し、収集した各種用例に基づき、燃料利用、乳加工法、乳製品の分布、屠畜法、骨の利用、歴史的偏差、地域偏差などをテーマとした研究発表を行うとともに、2022年7月にはプラハで開催された国際チベット学会において主催したパネルセッションにて研究発表を行った。また、9月には釧路の白糠にてアウトリーチ活動を行い、研究成果の一端を披露するとともに、日本の羊飼養について実地見学を行った。11月に琉球大学で開催されたデジタルアーカイブ学会にて共同発表を行い、本研究の成果を公表した。 また、本研究の研究成果をまとめた論文集については、2023年度の刊行を目指してメンバーが各自原稿の執筆を進めた。チベット牧畜文化辞典の英語版(書籍版)については、刊行予定を後ろ倒しにし、辞書部の組版まで完了させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査は実施できなかったが、文献調査は極めて順調に進み、それに基づく研究発表等を推進することができ、さらにデータベースを公表できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度前半は論文集公刊のための準備を行うとともに、状況を見て可能であればネパールでの調査を行う。また、用例蓄積用データベースおよび公開用の「チベット高原万華鏡」の拡充を進め、これを活用した研究を進める。また、公開ワークショップを国内で実施し、他地域を対象とする研究者との意見交換を行う。データ『チベット牧畜文化辞典』の英語版(書籍版)を刊行できるよう準備を進めるとともに、『M村民俗誌』の翻訳をウェブサイトで公開すべく準備を行う。
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