Project/Area Number |
23K20415
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Project/Area Number (Other) |
21H00466 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01010:Philosophy and ethics-related
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
浅見 洋 石川県立看護大学, 看護学部, 名誉教授 (00132598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 麻有子 京都大学, 文学研究科, 教授 (40465373)
美濃部 仁 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (50328960)
山本 英輔 金沢大学, 学校教育系, 教授 (50610789)
秋富 克哉 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 教授 (80263169)
森 雅秀 金沢大学, 人文学系, 教授 (90230078)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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Keywords | 西田幾多郎未公開資料 / 翻刻 / 研究資料化 / 哲学形成過程 / 日本哲学 |
Outline of Research at the Start |
本研究では西田幾多郎未公開資料を研究資料化するとともに、日本の哲学形成過程に関する研究に新たな知見を提供する。その際、国内の人文学分野ではこれまでほとんど活用されてこなかった人文情報学の手法を用い、それによって当該分野における資料研究の発展に寄与する。 研究資料化の具体的方法としては、資料を翻刻して活字化(書籍の刊行)する方法と撮影し、画像として公開する(デジタルアーカイブの構築)という2つの手法をとる。哲学形成過程に関する研究に新たな知見を提供するという目的は、毎年度の報告書『西田哲学未公開ノート類研究資料化 報告』の発行と学会、学会誌での研究、論文発表によって行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の一次翻刻の対象は西田家寄託の水損ノートに加えて、全集編集のために岩波書店が所有しているコピー資料(岩波コピー)をも対象にした。翻刻の契約頁数は京都大学が660頁、金沢大学は294頁で、計964頁が年度末までに完了した。京都大学の翻刻対象ノートはいずれも欧語のみで書かれた読書ノート4冊とメモ類21部、金沢大学の翻刻対象は読書ノート2冊とメモ類8部に加えて、岩波コピーのノート3冊(内容はまだ確定できていないが、3冊とも仏教に関する記述が多く含まれている)であった。 2022年10月から二次翻刻のキーパーソンであった研究協力者が転任したため、8月で二次翻刻の組織変更を行い、2023年1月に再開した。ただし、翻刻自体は当初計画通り順調に実施することができた。8月までの二次翻刻では水損ノートの「思索ノート(カタカナまじり)」をほぼ完了し、1月半ばからは岩波コピーの「Logic(論理)」の二次翻刻を行っている。また、昨年度にほぼ完了していた「論理講義ノート」(A08:1-28)の翻刻本文を『報告6』(2022)に掲載した。並行して1939(昭和14)年の「備忘メモ」の翻刻も完了した。これには西田幾多郎が当時購入した洋書の書名、購入先などが記されており、それに関する論稿を『報告6』に掲載した。 さらに、今年度中にはwith Coronaの生活様式がある程度定着してきたので、新しい資料調査を実施することが出来た。特にマスコミでも広く報道された1.故茅野良男蔵書における『善の研究』原本の調査、2.上田薫氏所蔵の西田幾多郎関係資料調査、3.木場了本生家=西教寺(富山県小矢部市)所蔵の西田幾多郎資料調査の3件の資料調査によって、本研究の研究対象が拡大された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの一次翻刻、二次翻刻は順調に推移している。西田幾多郎令孫西田幾久彦氏が寄託された50冊の水損ノート等の一次翻刻はほぼ完了し、今後岩波コピー資料の翻刻に取りかかった。二次翻刻は現在「論理学講義ノート」等の翻刻が実施されており、活字化のための編集作業もほぼ順調に推移している。 また、コロナウイルス感染拡大によって十分に実施できなかった資料調査と資料発掘を再開し、3ヶ所で西田の新たな再発見と未公開資料の確認がなされた。特に、2022年11月に西田幾多郎記念哲学館に寄贈された故上田薫所蔵資料は各種の段ボール箱20数個に上る量であり、本研究で当初に計画していた以上に研究対象が増大することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究対象は『西田幾多郎未公開ノート類』は故西田幾久彦氏から寄託されたノート類であったが、今年度から一翻刻、二次翻刻に岩波コピーにあるいくつかのノート類を翻刻対象に加えた。岩波コピーは新旧版『西田幾多郎全集』(岩波書店)編集の際に用いられた手書き資料のコピーであり、岩波書店が現在所有している資料である。しかし、2022年11月に西田幾多郎記念哲学館に寄贈された上田家資料にはこの岩波コピーの原資料も含まれていた。それ故、本研究におけるノート類等資料の翻刻は対象を変更し、2023年度より上田家資料の写真版を作成し、それを用いて実施する予定である。また、今後そうした資料をテーマ別に整理、編集し、図録的な書籍の刊行を行う構想もある。
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