Metamorphosis of the Cult Avalokitesvara in Tibet: Focused on the rGyal rabs gsal ba'i me long and the Ma Ni bka' bum
Project/Area Number |
23K20424
|
Project/Area Number (Other) |
21H00476 (2021-2023)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
|
Research Institution | Osaka University of Tourism |
Principal Investigator |
佐久間 留理子 大阪観光大学, 観光学部, 教授 (60280658)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 富士夫 名古屋女子大学, 家政学部, 教授 (90212042)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥7,020,000 (Direct Cost: ¥5,400,000、Indirect Cost: ¥1,620,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
|
Keywords | チベット / 観音信仰 / 王統明鏡史 / 摩尼十万語 / 観音 / 観自在 / 成就法 / 仏身説 / ソンツェン・ガンポ / 埋蔵経典 / 図像 / マニ・カブン / 宗教的文化交流 / 六字真言 / ソナム・ゲルツェン / チベット仏教 |
Outline of Research at the Start |
インドにおいて成立した観音(観自在)菩薩信仰が、チベットにおいてどのように受容され変容したのかを、14世紀後半に学僧ソナム・ゲルツェンによって著された『王統明鏡史』と、15-16 世紀初頭までに成立した『摩尼十万語』を中心に考察する。本研究では、これらの文献を、説話文学的側面、宗教実践的側面、図像学的側面、宗教思想的側面から取り上げ、どのように観音信仰がチベット仏教に受容され、変容したのかという点について多角的に考察する。それによって、アジアの仏教文化圏に広がった観音信仰という宗教現象の中で、チベット仏教における観音信仰がどのような特色を有するのかという点について解明する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は、『摩尼十万語』第2巻第4章所説の六字真言の功徳を述べた部分及び第2巻第44-46章の六字観音のマンダラ儀礼を述べた部分に関する研究を行った。また、これらに関連する箇所の一部についてローマナイズを行い、テクスト・データベースを作成した。研究代表者の研究実績は、次の通りである。口頭発表:「『摩尼十万語』所説の護法王ソンツェン・ガンポによって著された成就法」(日本印度学仏教学会第74回学術大会、開催校:龍谷大学、2023年9月3日)。活字業績:(1)「『摩尼十万語』の「護法王ソンツェン・ガンポによって著された成就法:第2巻第44章から」」『印度学仏教学研究』72(1)pp. 353-346(2023年12月)。(2)「『摩尼十万語』の基礎的研究(2):第1巻セクション8所収「大悲者の成就法」の部分訳とテクストのローマナイズ」『大阪観光大学研究論集』第24号 pp. 69-79(2024年3月)。 研究分担者は、『王統明鏡史』第1・2・3・8章に関する研究を行なった。また、研究分担者の研究実績は、次の通りである。口頭発表:「チベットにおける観音信仰から見た仏身観:『マニ・カブム』の所説を中心に」(東海印度学仏教学会第69回学術大会、2023年7月1日)。活字業績:「チベットにおける観音信仰から見た仏身説:『マニ・カブム』の所説を中心として」『東海仏教』第69輯、pp.80-69 (1-12)(2024年3月)。 この他、2024年3月24日17:00-18:15 に、オンライン(Zoom)で研究会を開催した。発表1「チベットにおける観音信仰と化身・変化身」(発表者:谷口富士夫)、発表2「『王統明鏡史』にみる十一面千手観自在の身体観」(発表者:佐久間留理子)。研究会の参加者は、研究代表者・研究分担者を含めて、9名であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度・2022年度において、コロナウィルス感染拡大の影響があり、『摩尼十万語』の木版印刷本(ネパール国立公文書館所蔵・資料番号AT167/4)のコピーの入手が遅れ、2023年8月になってようやくそれを入手することができた。従って、この資料を用いたテクスト・ローマナイズの作業が、概ね2年分遅れている。また、より正確な『摩尼十万語』のテクスト・ローマナイズを行うためには、別の木版印刷本(ネパール国立公文書館所蔵・資料番号E2933/5 via E2934/4 to 2934/1)のコピーを入手する必要があることが分かった。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年8月に入手したものとは別の『摩尼十万語』木版印刷本(ネパール国立公文書館所蔵・資料番号 E 2933/5 via E2934/3 to 2934/1)のコピーを入手するため、2024年8月に、ネパール国立公文書館(カトマンズ)へ海外出張する予定である。この資料と前年度ネパール国立公文書館で入手した資料とを用いて、『摩尼十万語』のテクストのローマナイズを行う予定である。
|
Report
(3 results)
Research Products
(17 results)