Project/Area Number |
23K20428
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Project/Area Number (Other) |
21H00481 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01040:History of thought-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
亀井 大輔 立命館大学, 文学部, 教授 (80469098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 智裕 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 研究員 (00844177)
伊藤 潤一郎 新潟県立大学, 国際地域学部, 講師 (20895651)
西山 雄二 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (30466817)
長澤 麻子 立命館大学, 文学部, 教授 (30611628)
辻 敦子 立命館大学, 文学部, 准教授 (30634232)
横田 祐美子 横浜美術大学, 美術学部, 助教 (30844170)
宮崎 裕助 専修大学, 文学部, 教授 (40509444)
長坂 真澄 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (40792403)
柿木 伸之 西南学院大学, 国際文化学部, 教授 (60347614)
日暮 雅夫 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70222239)
加國 尚志 立命館大学, 文学部, 教授 (90351311)
青柳 雅文 立命館大学, 文学部, 非常勤講師 (90469099)
郷原 佳以 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90529687)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥10,140,000 (Direct Cost: ¥7,800,000、Indirect Cost: ¥2,340,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 20世紀フランス思想 / マルティン・ハイデガー / ヴァルター・ベンヤミン / 指標性 / 様相 / 翻訳者の使命/課題 / デリダのハイデガー講義 / アメリカ批判理論 / 断絶からの歴史 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、ジャック・デリダを中心とした20世紀フランス哲学において、ドイツの思想家であるマルティン・ハイデガーとヴァルター・ベンヤミンがどのように受容されていったのかを解明することによって、ドイツ思想の受容という観点から、20世紀フランスの思想史を総体的に解明するものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、フランスにおけるハイデガー受容をめぐって、11月4日にダリン・テネフ氏(ブルガリア、ソフィア大学准教授)の講演会「指標性が持つ様相の謎──デリダとハイデガーにおける指標についての読解」を対面+オンラインで開催した(質問者:若杉直人、司会:亀井大輔)。ハイデガーの『存在と時間』における指標性とその様相がデリダの『声と現象』の議論へと受け継がれていることをめぐって発表と質疑をおこなった。また、2023年3月にはシンポジウム「〈翻訳者の使命〉はいかに受け継がれたのか ──ベンヤミン「翻訳者の使命」と, 20世紀フランスを中心とするその受容──」を開催した(発表者:長澤麻子、柿木伸之、西山雄二、亀井大輔、宮﨑裕助)。本シンポジウムは、今年で公刊から100年目を迎える「翻訳者の使命/課題」をめぐって、ベンヤミンのテクストとその受容、ならびにデリダ、ベルマン、ド・マンによる読解の内実を検討することを通じて、このテクストが20世紀のとりわけフランスを中心とした思想史のなかでどのように継承されていったのかを明らかにした。 また、2021年度に実施したシンポジウムと合評会の成果を、『立命館大学人文科学研究所紀要』第132号にそれぞれ「小特集3: 柿木伸之『断絶からの歴史─ベンヤミンの歴史哲学』合評会」、「小特集 4:『 アメリカ批判理論:新自由主義への応答』を読む」として掲載した。 さらには、参加する研究者の活発な研究活動により、この研究課題に関する数多くの成果が発表された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、年初に計画していた講演会およびシンポジウムを予定通り実施することができた。それにより、ベンヤミン「翻訳者の使命」受容をめぐってまとまった成果を発表することができた。また、昨年度の成果を論文のかたちで公表することができた。以上により研究は順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、ワークショップ「脱構築の複数形」を開催し、グラネルやイリガライ、シクスー、ラクー=ラバルトといった哲学者・思想家をとりあげて、デリダに限定されない「脱構築」のあり方を考え、そのなかでフランスにおけるハイデガー受容の一端を明らかにする予定である。また、メルロ=ポンティの講義におけるハイデガー読解についての研究会も構想中である。一方、ベンヤミンについては、「暴力批判論」の読解をめぐる研究会等を実施したいと考えている。なお、2022年度のシンポジウムの内容は論文として成果発表する。
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