Project/Area Number |
23K20456
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Project/Area Number (Other) |
21H00518 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02040:European literature-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小椋 彩 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (10438997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 唯史 京都大学, 文学研究科, 教授 (20250962)
菅原 祥 京都産業大学, 現代社会学部, 准教授 (80739409)
阿部 賢一 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (90376814)
越野 剛 慶應義塾大学, 文学部(日吉), 准教授 (90513242)
松前 もゆる 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90549619)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥13,130,000 (Direct Cost: ¥10,100,000、Indirect Cost: ¥3,030,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
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Keywords | エコクリティシズム / ロシア文学 / 中東欧文学 / スラヴ文化 / 環境批評 / スラヴ / 文学 / 場所 / 自然 / 環境 / スラヴ語圏 / ポーランド / ロシア / ベラルーシ / ブルガリア / チェコ / ジェンダー / 労働 / スラヴ文学 / 中東欧 |
Outline of Research at the Start |
本研究プロジェクトは、エコクリティシズムの枠組みを採用して現代ロシア・中東欧地域における環境と文化をめぐる諸相を比較文化的・学際的に検討している。文学に環境や社会問題に対する働きかけ、何らかの明白な機能を求める傾向は世界的に強まっており、この時代趨勢に応じた文芸批評としてのエコクリシティズムは存在感を一層増している。本研究は各地域の専門家の共同研究として、英米偏重という従来のエコクリティシズム研究の地域的偏差を是正しつつ、きわめて現代的かつ社会的な要請と国民の関心にこたえるもので、成果論集はスラヴ語圏のほか、英国と日本も踏まえた内容となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は8月に北大メディア・コミュニケーション研究院でハイブリッドで研究打ち合わせを行い、今後の方針を確認した。 8月に本プロジェクト主催でポーランド人ゲストを同研究院に招聘、ハイブリッドで講演会を実施し、環境と芸術表象に関する考察を深めた(講演タイトル:Sensorium: Socially Sensitive Art. Selected Examples of Polish Graphics.(感覚中枢:環境と人間とデザインをめぐる問い ポーランドのグラフィックアートより))、講演者:アレクサンドラ・ヤニック、エウゲニウシュ・ゲッペルト美術アカデミー教授、2022年度東京藝術大学客員研究員)。 小椋、中村はロシア文学史『ロシア文学からの旅』を共編著出版(分担執筆者として越野)、またウクライナ紛争に関連し、中村、越野がそれぞれ複数の論考執筆、口頭発表を行ったが、これらには、スラヴ語圏の時空間認識・地域的表象の分析といった本プロジェクトとの共通課題が含まれる。菅原はポーランドの住環境の表象に関する口頭発表を行った。松前は労働・環境・移動に関する論考を出版した。阿部は地域研究的視座をも含む文芸翻訳に関する論考を発表した。 9月に小椋がヴロツワフで開催されたオルガ・トカルチュク財団主催の翻訳ワークショップに参加、作家の環境意識に対する理解を深めた。本出張の成果として今後アウトプットに努める。 22年12月、日本ロシア文学会若手ワークショップ企画「ロシア・東欧の「パストラル」の諸相」(代表:五月女颯、日本学術振興会特別研究員PD)が開催され、小椋はアドバイザー兼コメンテーター、中村はコメンテーターとして参加し、ロシア・東欧地域のエコクリティシズムへの考察を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
感染症の世界的流行に加えて、2022年2月に勃発したロシアによるウクライナ侵攻のため、ヨーロッパへの渡航が困難になったことによる。ロシアへの渡航は実質不可能になり、また航空運賃も軒並み値上げされたことで、フィールドワーク等の計画を変更せざるを得なくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年9月に国際シンポジウムを行い、翌年に成果として公刊する。シンポジウムについては、航空運賃の値上げが著しいため、場合によっては海外招聘ゲストの数を変更する。
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