Project/Area Number |
23K20470
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Project/Area Number (Other) |
21H00535 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
鈴木 智美 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 教授 (70332632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 彰 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 准教授 (10272618)
伊達 宏子 (平野宏子) 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 准教授 (30759311)
清水 由貴子 聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (60735851)
望月 源 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70313707)
加藤 恵梨 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70770311)
藤村 知子 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 教授 (20229040)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥15,470,000 (Direct Cost: ¥11,900,000、Indirect Cost: ¥3,570,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
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Keywords | 例文データベース / 学習ツール開発 / 辞書サイト / 辞書アプリ / 日英翻訳 / 日英対訳 / 例文 / データベース |
Outline of Research at the Start |
高度なICT(情報通信技術)化が進む現在、日本語学習のための各種辞書アプリ・サイト等の学習ツールが、日本の国内外で開発されている。本研究では、それらのツールの内容的な質の向上に資することのできる、教育的観点から見た質の高い「例文バンク」(日本語例文のデータベース、英訳付き)を構築する。例文バンクには、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」によるライセンス「CC BY-NC」(著作権者を表示した上で非営利目的で利用可能)を付与し、オープンデータとして公開する。実際に世界の日本語学習者に広く使用されている辞書サイトにこれを掲載し、同サイトを通じユーザーからのフィードバックを得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本語学習のための学習ツール(各種辞書サイト・アプリ等)の開発に応用可能な質の高い日本語の例文データベース(「Jreibun」例文バンク、英訳付き)を作成し、公開するものである。 2021年度の実施計画は計画通りに進捗し、この間、新たな研究アイディアも生まれ、そのアイディアを取り入れることにより、研究はさらに進展を見せている。 年度の前半には、まず複数の語彙リスト、辞書等の見出し項目を参考として、例文作成のきっかけとなる約10,000の語・表現・文法項目を抽出し、項目リストを確定した。続けて、研究代表者・分担者・協力者全15名のメンバーにより、このうち2,266項目を対象として計3,960の例文を作成した。研究代表者がすべての例文に目を通した上で、作成者との間で修正作業のやりとりを行い、例文を完成させ、翻訳業者に依頼してすべての例文に英訳を付した。 プロジェクト開始にあたり2021年7月に公開研究会(オンライン形式、国内外より115名の申し込み、当日計87名参加)を企画立案・実施し、研究論文(共著)を1本発表(2022年3月発行)、国際学会にて研究発表を1回(共同発表、2022年3月)行った。また、プロジェクト内勉強会(例文勉強会、形態素解析勉強会)を計5回(8月、9月、12月)実施し、メンバー間で例文作成の質の維持・向上をはかるとともに、ツール開発の基本的知識の修得をはかった。また、研究プロジェクトの専用サイトを立ち上げ、情報発信を行っている。(http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/SUZUKI_Tomomi/jreibun/index-jreibun.html)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
概要に述べた通り、例文作成のきっかけとする約10,000の語・表現・文法項目のリストを確定し、2021年度には、実質的な例文作成期間が年度の後半という限られた期間となったにも関わらず、全15名のメンバーにより2,266項目を対象として計3,960の例文を分担作成し、研究代表者が全ての例文に目を通した上で、作成者との間で必要な修正のやりとりを経て完成させ、翻訳業者に依頼してすべての例文に英訳を付した。なお、実際に例文を作成していく中で、必要に応じてリストには項目を新たに追加する等、柔軟な対応を行っている。また、新たな試みとして、一部例文については音声録音を行い、音声データを付加することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度には、新たに3,000項目、約6,000例文の作成と校閲、英訳を行う予定である。 また、2021年度に作成した例文を実際に辞書サイト(「jisho」)に掲載するため、プロジェクトメンバーによる英訳の監修を進め、ふりがな情報等の付与、ファイル変換等の形式整備を行う。また、一部例文については、新たな試みとして音声録音を行い、音声データを付加する。 作成した例文についての質的精査を行うため、作成過程の振り返りを作成グループ内で共有し、例文作成のスキル統一と質の維持を図る。また、作成した全例文について形態素解析を行い、語彙の量的側面からも例文の質的な偏りの有無を確認する。 研究代表者・研究分担者によるコアミーティングにより上記作成手順と工程を共有するとともに、例文作成に参加する研究協力者を含め、例文作成担当者による勉強会を継続的に複数回実施し、作成例文の質を確保する。 海外の学習者のツール使用状況等の実態については、海外の情勢を見つつ、日本語学習が盛んであるが未調査の地域を対象に出張調査を行う予定である。
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