Project/Area Number |
23K20489
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Project/Area Number (Other) |
21H00559 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03010:Historical studies in general-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
前田 弘毅 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (90374701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 良英 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (20610546)
斉藤 恵太 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20759196)
伏見 岳志 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 教授 (70376581)
杉山 清彦 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80379213)
鈴木 開 明治大学, 文学部, 専任准教授 (80739425)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | ユーラシア / 軍事ハウスホールド / 境域 / 世界史 / エイジェンシー / 近世国家 |
Outline of Research at the Start |
今後の研究については、当該年度の目標にしたがって、地中海・大西洋境域、沿バルト海・環黒海境域、満洲・沿日本海境域の3つの広域境域に分かれた6名の共同研究者がすべて報告を行うとともに、関連図書等の情報の共有と専門とする時代の異なる研究者との積極的な意見交換に努めて共同研究を進めていく。研究4年目を迎えて、共同成果に向けて学際性や国際性を強く意識して準備を進めていく。また、近世におけるグローバル化を意識して、昨年度に引き続き「境域」を意識した海外共同調査を実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、世界史上における近世国家の統治の一翼を担った境域出身軍事ハウスホールドを研究対象とし、彼らが国家中枢と境域社会をどのようにつないでいたのか、その歴史的役割をユーラシア規模で検討し、最新のエイジェンシー論を活用して明らかにすることを目的とする。具体的には地中海・大西洋境域、沿バルト海・環黒海境域、満洲・沿日本海境域の3つの広域境域を措定し、軍事ハウスホールドの①国家の代理人としての活動、②出身民族や地元社会との関係、③言説に発露する双方向の「アイデンティティ」を文献史料に基づいて検討する。 研究2年目は、主に出身民族や地元社会との関係などを中心に、境域出身軍事ハウスホールドの活動の検討を行った。具体的には各境域軍事ハウスホールドの生成の過程における「拡大家族」形成や出身民族および周辺民族との関係などについて、報告を元に議論を行った。また、帝室との関係性、国家組織や帝国行政における位置付け、(異)民族性の問題、国境紛争の当事者としての役割、戦争における地域と軍事ハウスホールドの関係など、多面的な検討もあわせて行った。 共同研究二年目も、それぞれの個別研究の軌跡の紹介や、今後の共同研究の可能性について活発な議論を行ったが、それらは個々の業績に反映されている。今後は地域内の共通性とともに地域を跨いだ共時的な共通現象についてさらに検討を進めるとともに、時代の異なる専門家との対話にも努めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度もまた、前年に引き続き、地中海・大西洋境域、沿バルト海・環黒海境域、満洲・沿日本海境域の3つの広域境域をそれぞれ専門にする6名の共同研究者がすべて報告を行い、これまでの研究について相互理解を深めることが出来た。近世という共通の時代性の中で、世界史をマクロの視点から俯瞰する一方、軍事ハウスホールドという極めてドメスティックな構成体からのミクロの視点も組み合わせる点で、研究者相互の理解も深まりつつある。あらためて共通する研究視角と時代性を確認し、その上で研究対象や手法、史料の多様性についても理解した。全体として順調に進んでいると判断することができる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究については、当該年度の目標にしたがって、地中海・大西洋境域、沿バルト海・環黒海境域、満洲・沿日本海境域の3つの広域境域に分かれた6名の共同研究者がすべて報告を行うとともに、関連図書等の情報の共有と専門とする時代の異なる研究者との積極的な意見交換に努めて共同研究を進めていく。研究3年目を迎えて、共同成果に向けて少しずつこれまでの研究成果を互いに吟味するとともに、国内外の研究者との協働作業についても積極的に準備を進めていく。この作業により、研究成果の学際性と国際性が担保できるように図っていく。また、可能な範囲で共同の調査などの機会も探っていく。
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