石見銀山附幕領における銀山・銅山・鉄山-非農業世界からみた「幕領社会」論の構築-
Project/Area Number |
23K20494
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Project/Area Number (Other) |
21H00566 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩城 卓二 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (20232639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平岡 隆二 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (10637622)
東野 将伸 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (10812349)
鎌谷 かおる 立命館大学, 食マネジメント学部, 教授 (20532899)
久留島 浩 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 特任教授 (30161772)
武井 弘一 金沢大学, 学校教育系, 教授 (60533198)
小林 准士 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 教授 (80294354)
仲野 義文 島根県立大学, 地域政策学部, 客員研究員 (80926121)
瀬戸口 明久 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (90419672)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
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Keywords | 幕領 / 銀山 / 銅山 / 鉄山 / 非農業世界 / 幕領社会 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、石見銀山附幕領では銀山・銅山・鉄山の三つを結節点に、幕領内の農村・山 村・海村などが有機的に連関する広域的な「幕領社会」が形成されていたという視点から、とくに銅山・鉄山の支配・社会構造の解明を通じて、非農業世界からみた「幕領社会」論を構築し、その歴史的意義を明らかにしようというものである。具体的な課題は、① 日本近世における銀山・銅山・鉄山開発の歴史と、その技術史的研究、および開発による自然環境の変容の研究に取り組む。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度も昨年度に引き続き本研究の基礎史料となる文書群のデータ収集に努めた。本研究の基本史料となる津和野町教育委員会所蔵堀家文書のうち「諸方文通留」(前年度未撮影分)・銅山のデジタル写真撮影(7056コマ)を実施し、データは分担者、および今後の研究に資するため津和野町郷土館・いも代官ミュージアムで共有した。また研究代表者・分担者が島根県大田市寄託熊谷家文書・立教大学・岡山大学・島根県立図書館所蔵文書の写真撮影を実施し、関係者間でデータを共有した。国立歴史民俗博物館所蔵福富家文書については、WEB公開に向けて目録データと文書の照合作業を進め、次年度中に公開し、研究に資する体制が整備できた。また収集した史料の翻刻作業は堀家文書・熊谷家文書を中心に進めた。熊谷家文書については目録公開のための点検作業に着手した。また少人数による笹ヶ谷銅山および幕領内鉱山、およびたたら製鉄跡のフィールド調査を実施した。 研究会は本年度もコロナ感染の拡大が続いていたため全員による現地調査は見送り、オンラインによって2回実施し、笹ヶ谷銅山の銅山師、幕末萩藩占領期の石見銀山付御料、天保期の気候と北国米、幕領世界論構築のため熊本藩領との比較検討に関する研究報告を行った。また分担者の研究では日本海における廻船流通、堀家の経営の中核であった金融業についての考察が進展した。堀家の経営の実態は不明な点が多かったが、分担者の研究によって経営の実態が解明されつつある。昨年度同様、研究会は島根県の文化財行政関係者および研究に関心がある方々も参加できるよう公開し、研究の進展に努め、近世石見研究の基盤の整備に努めた。 国際連携に向けてフランス国立科学研究センター関係者と打ち合わせを実施し、次年度早々に現地調査を行うことになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年間で研究の基礎史料を収集し、翻刻データ・目録を作成するという当初の計画通りに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り次年度は研究実施期間5年間の前半2年間で収集した史料の本格的分析に着手し、その成果を公開するため津和野町郷土資料館・いも代官ミュージアムでの展示に向けて協議を進める。またフランス国立科学研究センターとの国際共同研究を開始する。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)