地域社会史の視座に立った旧藩社会の総合的研究―「旧藩地域社会論」をめざして―
Project/Area Number |
23K20498
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Project/Area Number (Other) |
21H00571 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
宮間 純一 中央大学, 文学部, 教授 (10781867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺尾 美保 立教大学, 文学部, 特任准教授 (00897457)
宮下 和幸 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (40535663)
今村 直樹 熊本大学, 永青文庫研究センター, 准教授 (50570727)
吉岡 拓 明治学院大学, 教養教育センター, 准教授 (50733309)
藤田 英昭 公益財団法人徳川黎明会, 徳川林政史研究所, 研究員 (70414084)
内山 一幸 大阪経済大学, 経済学部, 准教授 (80454411)
友田 昌宏 東京経済大学, 史料室, 嘱託 (80721266)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
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Keywords | 大名華族 / 旧藩社会 / 士族 / 史料学 / 地域社会 / 佐倉藩 / 堀田家 / 土佐藩 / 近代化 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、旧藩社会(大名華族・旧藩士・旧領民とその子孫などによる社会関係の総体)に関する事例研究を積み重ねてきた日本近代史研究者の知見を結集し、藩領であった地域全般に通じる理論=「旧藩地域社会論」の構築を目的とするものである。これまでに蓄積されてきた事例研究を体系化し、理論を構築すること目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、旧藩領地域において大名華族・旧藩士・旧領民が織りなす旧藩社会が近代の地域社会形成にいかに影響を及ぼしたのかを体系的に検討するものである。2021年度の計画が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で十分に達成されなかったため、2022年度に補完するための活動を行った。 具体的な活動は、①参加者各自による事例研究の深化、②科研メンバー間での成果の共有、③学会への成果の発信と意見交換である。①については、研究代表者・分担者・協力者が各自でフィールド・テーマをもち、史料調査・分析を進めた。佐倉藩・土佐藩・金沢藩・尾張藩・熊本藩・米沢藩・柳川藩などが調査対象である。②では、各自が得られた成果を、主にオンラインでの研究会で共有し、意見交換を行った。研究会では、研究代表者のほか分担者・協力者による研究報告および進捗状況報告を行った。③については、加賀藩研究ネットワーク、中央大学政策文化総合研究所「地域社会の持続と歴史的資源の保存・活用」チームとの共催で金沢大学サテライトプラザを拠点としたオンライン・対面のハイブリッド形式にて公開シンポジウムを開催した。テーマは、「大名華族家と地域社会」とし、本科研のメンバーから内山一幸氏、今村直樹氏、上符達紀氏、宮間純一が報告したほか、関連分野の研究者である松村敏氏、竹松幸香氏にも登壇していただいた。参加者からは多数の意見が出され、討論は活発に行われた。このシンポジウムを開催したことにより、研究史上の到達点と課題が整理された。科研のメンバーで、それらを確認し、次年度以降進めるべき研究計画を立てることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で集団による調査が困難であったが、個人による大名華族家文書・旧藩士家文書の調査は随時進めてきた。特に、大名華族家の家政や地域での育英事業、郷友会、歴史顕彰などに関する文書を広く収集した。その成果の一部は、各自による論文等で発表することができた。また、シンポジウム「大名華族家と地域社会」を開催し、広く成果を発信するとともに、関連分野の研究者と議論を行うことができた。調査については、遅れが生じたため2022年度に補完調査を行ったが、全体としてはおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降も各自による調査は継続して行う。調査の成果は、適宜研究会を開催して科研のメンバーで共有するとともに、意見交換を行う。また、コロナ禍が改善傾向にあるため、史料所蔵機関の受け入れ条件が許せば、人数を投じて集中的な史料調査を行う。特に、新たな史料が公開されている高知県での調査や岐阜県大垣市などでの調査を計画している。 さらに、成果を発信するためのシンポジウムの実施を計画するとともに、将来的な論文集の作成を念頭においた打ち合わせを進める。本研究は、各事例の体系化、分類をめざしているので、そのための成果のすりあわせ、まとめをあわせて行っていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(15 results)
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[Book] 細川家文書 意見書編2022
Author(s)
熊本大学永青文庫研究センター
Total Pages
424
Publisher
吉川弘文館
ISBN
9784642015813
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