Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究の目的は、人類史と環境史の編年を高精度で比較し、民衆の生活という視点から、紀元後700~1000年頃に起きたメソアメリカ古典期社会の衰退の実像を解明することである。特に、紀元後800年頃に起きたとされる干ばつ前後のオアハカ地域の民衆の生活変化に着目して研究を進めている。具体的な課題としては、1)人類史の高精度編年の確立、2)民衆の経済活動の通時的変化の解明、3)民衆の生業と食生活の通時的変化の解明、4)紀元後800年頃に起きたとされる干ばつとベルデ川流域社会の衰退との因果関係の解明である。