Project/Area Number |
23K20541
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Project/Area Number (Other) |
21H00625 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04010:Geography-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
早川 裕弌 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (70549443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 仁 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (00709628)
中田 康隆 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (10827041)
内山 庄一郎 国立研究開発法人防災科学技術研究所, マルチハザードリスク評価研究部門, 主任専門研究員 (30507562)
加藤 顕 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 准教授 (70543437)
小花和 宏之 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター, 上級研究員 (10422205)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,680,000 (Direct Cost: ¥13,600,000、Indirect Cost: ¥4,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥9,360,000 (Direct Cost: ¥7,200,000、Indirect Cost: ¥2,160,000)
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Keywords | 多次元高精細地表情報 / UAV(ドローン) / Lidar(レーザ測量) / 点群データ / 流域環境 |
Outline of Research at the Start |
陸域の基本単位である流域において,環境変動が波及するネットワーク性に着目して現象を捉え直した「connectivity」の概念に基づき,本研究では地表環境変動の流域内ネットワーク波及に基づく地形-植生系の相互作用に着目して,数年-数十年スケールでの流域内connectivityを,時空間的かつ多層的な多次元高精細地表情報(MHESD)の取得・解析手法を開発・活用して明らかにする。さらに,地理情報システム(GIS)や人工知能(AI)を用いた統合的な解析を用いて,MHESDによる数年単位の短い時間スケールのみならず,数百-数千年単位といったより長期的なconnectivityの予測を試みる。
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Outline of Annual Research Achievements |
流域内connectivityと,その目的に適用されるMHESD取得解析の既存手法についての文献収集を継続して行った。データ取得に関しては,陸域の環境調査で主流となっているUAVを中心に,レーザ測量(Lidar)などのセンシング手法を含めたMHESDの取得方法の開発を行った。とくに,2021年度に導入したUAV-Lidarと,マルチスペクトルセンサの現地観測適用を進め,また地上からのモバイルLidar計測によるたとえば森林構造の定量化を行い,複数の手法で得られるMHESDを集約した。続けて,GISや点群解析ツール等を用いた時空間分析や判別・統計分析を進めている。試験流域は,日本国内の異なる気候・水文・地質環境から複数選定しており,代表的なものは厚真川流域,十勝川流域(北海道),安倍川・富士川流域(静岡・山梨),白川流域(熊本)などである。流域内の斜面崩壊,土石流,河川侵食,洪水・堆積,海岸侵食といった地形・土砂移動現象とその発生場のconnectivityに着目するとともに,撹乱現象からの植生の回復過程を時系列的に捉え,流域内での地形変化から植生遷移といった動的なconnectivityが,時間スケールによってどのように変化するかを明らかにしつつある。研究の成果は,学会におけるワークショップや,特別シンポジウムの開催も行い,学術誌や学会での発表のみならず,随時ウェブサイトなどを通じて広報しており,一般向けの社会還元も図っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各地における現地調査をそれぞれ順調に進めることができており、またデータの統合解析に向けてもデータの集約や解析手法の検討が蓄積されつつあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
各地におけるデータ収集を進めるとともに、集約したデータについて解析手法をさらに深化させる。とくに、地形・植生の現象横断的な時系列解析を行い、流域内コネクティビティの可視化を行う。また、研究成果の学術発表とともに、一般公開も兼ねたワークショップ・シンポジウムを企画する。
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