行動コンサルテーションにおける遠隔相談の効果評価と発達障害乳幼児支援への応用
Project/Area Number |
23K20694
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Project/Area Number (Other) |
21H00845 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
大石 幸二 立教大学, 現代心理学部, 教授 (80302363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 智 東京未来大学, こども心理学部, 講師 (00774217)
松下 健 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90768706)
矢野 善教 作新学院大学女子短期大学部, 幼児教育科, 准教授 (10848352)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥10,400,000 (Direct Cost: ¥8,000,000、Indirect Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
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Keywords | 行動コンサルテーション / 遠隔相談 / 言語行動 / 非言語行動 / リフレクション / コンサルタント / 治療同盟 / 非言語要因 / 遠隔面接 / 遠隔研修 / 社会的随伴性 / アイコンタクト / 遠隔コンサルテーション / 信頼関係 / 発達障害乳幼児 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、2者ないし3者間で協力して課題解決を目指す相談・協議(コンサルテーション)をいかに遠隔で実効性を高めるか、について検討を進めている。相談・協議の際、乳幼児・児童の行動・情緒面の課題を親や保健師、保育士、教師、心理士が効果的に解決するためには具体性が高く即座に行動に移すことができる応用行動分析的な手法を元にして実験と実践を行ってきた。言葉だけでなく仕草や、関係性の意義が確認されている。
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Outline of Annual Research Achievements |
第1年次の研究では、面接者の非言語行動が相談者の言語行動と非言語行動に及ぼす影響を分析するための多様な場面設定、考慮すべき剰余変数と交絡変数、装置の構成、および心理尺度や観察内容について予備的検討を行うことを目的とした。 まず、装置を含む実験系の構成に必要な最新研究動向の調査、実験刺激シナリオおよびプロットの作成に関する妥当性評価、学外実験参加者への実験刺激による予備実験を行い、得られた粗データの整理と分析、研究成果のとりまとめを行った。【代表者:大石幸二】 また、遠隔コンサルテーションを利用する学校教育機関との連携のための基盤整備(実験系の構成を含む)を進めた。【分担者:大橋 智】 一方、初回心理面接における体勢と視線の方向がカウンセラーとクライアントの信頼関係に与える影響を検討した。大学生(42名)を研究協力者とし、遠隔方式で行われた初回心理面接(模擬面接)の映像を、クライアントの立場で信頼関係を評価してもらった。映像刺激呈示順序はカウンターバランスをとった。信頼感(Berman, 2013)、カウンセラーの共感的な印象(Berman, 2013)、治療同盟(Berman, 2013;Horvath & Greenberg, 1989)、クライアントの状態不安(Horvath & Greenberg, 1989)に係る従属変数は、体勢の主効果はなく、視線の主効果が認められた。また、交互作用は有意でなかった。【分担者:松下 健】 さらに、遠隔行動コンサルテーションの具体的な実施場面を考慮して、①オンライン研修会、②オンライン協議会、③高等学校における特別支援教育と教育相談の展望を計画した。研究協力自治体におけるオンライン設備の課題や新型コロナウイルスによる混乱により、①と③のみの実施となり、②の実施には至らなかった。【分担者:矢野善教】
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第1年次の研究では、新型コロナウイルス感染症による影響が続いており、研究協力者(機関)の事情により、研究計画の一部を翌年度に繰り越す措置を行った。当該の感染症は未だに終熄を見せていないため、研究協力自治体・機関、事業所等においては、今なお受入不可という状況が継続している。そのため、①実際場面における観察と、②実地調査については、十分なデータ収集ができなかった。 面接者の非言語行動が相談者の言語行動と非言語行動に及ぼす影響を分析する準備体制は整えられつつあるので、今後データ収集を漸進させることができると期待される。しかし、所期の研究成果を修めることができておらず、「やや遅れている」との評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力自治体・機関、事業所等における受入不可という状況が解除され次第ただちに、①実施場面における観察と、②実地調査についてのデータ収集を再開する。第1年次の研究において構成した装置を含む実験系を活用しながら、アナログ研究を継続するとともに、保健師・保育士・教師・心理士・福祉士などから遠隔面接に対する評価を得る調査を進める。加えて、遠隔面接における非言語行動影響力の分析を行う。そして、これらの研究成果について、学会発表等を通じて広く協議を行い、学術雑誌に論文公表する。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)