Project/Area Number |
23K20699
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Project/Area Number (Other) |
21H00856 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
松尾 七重 千葉大学, 教育学部, 教授 (70292654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中和 渚 関東学院大学, 建築・環境学部, 准教授 (00610718)
辻 宏子 明治学院大学, 心理学部, 教授 (20374754)
佐藤 真帆 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30710298)
高阪 将人 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (50773016)
森 薫 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (90624859)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥12,350,000 (Direct Cost: ¥9,500,000、Indirect Cost: ¥2,850,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 就学前数学教育 / 教科総合 / 幼児期 / プログラム開発 / 国際比較 / 活動プログラム / 遊び / 5E指導プログラム / 保育者の研修 / ザンビア / 国際比較調査研究 / 幼児教育 / 5E指導モデル / プロセス・スキル / 保育者研修 / 就学前幼児教育 / 保育者の養成・研修 / 遊びを通じて学ぶ活動プログラム開発 / 海外でのプログラムの効果検証 / 保育者の養成 / 海外での効果検証 / 遊びを通じて学ぶ活動プログラム |
Outline of Research at the Start |
本研究は教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラム,特に遊びを通じて学ぶ活動プログラムを開発することを目的とし,このプログラムを実践するための保育者の養成・研修について提言することを目指している。さらに,多様な幼児に対応できる質の高い数学教育プログラムを開発するために,我が国だけでなく,諸外国でも十分活用できるようにその可能性を探るために,海外でプログラムの効果検証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムをデザインし,その実行可能性及び有効性を解明するために,我が国における調査実施園の数を増やすとともに,近年幼児教育が盛んに行われ, play-based pedagogyを実施している社会的・文化的背景が異なるザンビアの幼児教育機関で実施し,その効果を検証する。さらにプログラム内の活動の構成原理を解明することで,教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育を自ら実践する保育者養成・研修への示唆 を得る。そのために,本年度は,教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムをデザインし,そのプログラムを実施し,本調査を通じて効果検証を行った。特に,2つ以上の教科,すなわち,算数科と他教科で互いにサポートし合う教授法としてのinterdisciplinaryという立場をとり,算数科と,理科,図画工作科,音楽科,情報科,家庭科との総合的な視点を明らかにした上で,以下のような活動を含むプログラムをデザインした。1)集合数と順序数:リズムと音色(音楽),2)加法・減法:虫の特徴と分類(理科),3)長さ:最短距離・ドット絵(プログラミング,情報教育),4)図形:折り紙による魚づくり・お城づくり(造形),5)わり算等:ティータイムの活動(家庭科)。このプログラムは5E指導モデルに基づいて作成されている。作成したプログラムを同系列企業立保育園5園の年長児・年中児に実施し,その活動のビデオ撮影による記録,プログラムの実施前後における半構造化インタビュー調査の結果及び事後の担当保育者へのアンケート調査の結果を,身体的認知の観点から分析し,実施したプログラムの効果と課題を明らかにした。加えて,保育者向けの討論会を開催し,その結果をフォーカスグループディスカッションの手法で分析している。また,ザンビアでもプログラムの一部を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は,算数科と他教科で互いにサポートし合う教授法としてのinterdisciplinaryという立場をとり,算数科と,理科,図画工作科,音楽科,情報科,家庭科との教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムの活動をデザインし,本実践・調査を実施し,その結果を身体的認知の理論に基づいて分析し,効果検証を行うことができたが,課題も残り,今後追跡調査を実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では,教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムをデザインし,その実行可能性及び有効性を解明するために,調査実施園の数を増やすとともに,ザンビアの幼児教育機関で実施し,その効果を検証し,プログラムの汎用性を高める。さらにプログラム内の活動の構成原理を解明することで,教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育を自ら実践する保育者養成・研修への示唆を得る。このために,以下の5つの課題を解決する。 課題1:就学前数学教育プログラムの実施上の問題点を明らかにする。課題2:教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムをデザインする。課題3:我が国の保育園でプログラムを実施し,効果検証を行う。課題4:ザンビアの幼児教育機関でプログラムを実施し,効果検証を行う。課題5:教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムを確立する。課題6:教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラム内の活動の構成原理を解明し,保育者養成・研修のためのテキストを作成する。 これらの課題解決のために,2024年度は以下を実施する。2023年度に実施した教科総合の視点を取り入れた就学前数学教育プログラムの効果検証としての,プログラム実施前後における参加幼児に対するインタビュー調査の結果,本プログラム実践中の活動記録(録画),プログラムを実施した保育者に対し,その前後で実施した質問紙調査の結果を総合的に分析する。これらの結果を,身体的認知の視点を基に分析し,残された課題について,追跡調査を行う。また,2023,2024年度の結果を踏まえて,保育者研修への示唆をまとめ,書籍を出版する予定である。併せて,ザンビアでのプログラム実施及び調査を行う予定である。
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