Project/Area Number |
23K20703
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Project/Area Number (Other) |
21H00862 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
釜田 聡 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 特任教授 (60345543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市瀬 智紀 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30282148)
小林 亮 玉川大学, 教育学部, 教授 (50340451)
原 瑞穂 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (90452036)
森茂 岳雄 中央大学, 人文科学研究所, 客員研究員 (30201817)
藤原 孝章 同志社女子大学, 現代社会学部, 特任教授 (70313583)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
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Keywords | 日中韓 / 異己 / 対話 / 共創 / 国際理解教育 / プログラム開発 / 共生 / 相互理解 / カリキュラム |
Outline of Research at the Start |
本事業では、日中韓の児童生徒、学生、教員の相互理解を促すための「異己」概念を用いた教材の開発とプログラムの開発を行う。その成果と課題を抽出整理した上で、、教材とプログラムの一般化をめざし、本事業の最終年度において、その成果を日中韓の学校現場、国際理解教育のフィールドに広く公開する。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度 本研究の目的は、日本・中国・韓国(以下、日中韓)の教育研究者・実践者が協働で、「異己」との対話と共創を重視した国際理解教育のプログラムを理論的・実証的に開発し、その有効性を検証することである。これまでの実践研究では、日中韓の児童生徒、学生は「「異己」の存在を認識し、「異己」とのよりよい関係について考えようとする姿が確認された。一方で、対話とよりよい関係の構造過程を明確にすること、つまり対話と共創を重視したプログラム開発とさらなる実証的な研究の必要性が示唆された。そこで、本事業では、「異己」との対話と共創を重視したプログラム(アニメ・ICT教材等)開発を行い、その有効性を検証することを通じて、日中韓の児童生徒、学生の相互理解と共生社会の共創を促すこととした。研究の枠組みとして、理論研究、実証的研究(授業研究)、研究成果の公表の二つである。令和5年度は、それぞれ次のように研究を推進した。 1理論的・実践的研究 令和4年度までの「異己」にかかわる授業研究の成果と課題を理論的な枠組みから検討し、改めて教材開発とプログラムを開発した。特に、マンガ教材の4種類作成した。内訳は、男性版(小学生用、中学生以上用)、女性版(小学生用、中学生以上用)である。実践的研究としては、日本(上越教育大学附属中学校、神奈川県の公立中学校)と韓国(小学校)、中国(寧波の高等学校、厦門大学)において授業実践及び研究会を開催した。 2研究成果の公表 日中韓で授業研究を行う際に、授業研究会・研究打合せを行った。それぞれの国で実践した研究成果と課題を交流した。その成果と課題は、日本国際理解教育学会の学会誌(「異己」プロジェクト事業報告)として掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で、学校現場での授業実践及び授業研究会・研究交流には若干の制限があった。当初予定よりは、実践面で遅れが出た。一方で、オンラインの授業研究会・研究打合せを適宜開催したため、実践研究の遅れは最小限度にとどめることができた。また、マンガ教材を4種類(男性版:小学生用、中学生以上用、女性版:小学生用、中学生以上用)を開発したことは、本事業において大きな成果であった。以上のことから、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は本科研費研究の最終年度にあたる。当初の予定通り、理論的・実証的な知見に裏打ちされた教材の開発(マンガ教材・ICT用)とプログラムの開発、ワークシート、評価方法等の開発をめざす。具体的には、次のように進める予定である。5月に学校法人自由学園において授業研究・研究交流を行う。6月は日本国際理解教育学会(帝京大学)において、研究打合せを行う。7月~8月は開発したマンガ教材のブラッシュアップとプログラムの作成を行う。9月はデンマーク・コペンハーゲンにおいて、授業実践と研究打合せを行う。その後、中国四川省成都において、授業研究と研究打合せ、異己にかかわるフィールドワークを行う。11月は韓国において、授業研究と研究打合せを行う。その後、日本において、本科研費研究の総括を行い、研究成果の公表について検討する予定である。
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