Development of a training program for SNS counselors
Project/Area Number |
23K20770
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Project/Area Number (Other) |
21H00948 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
畑中 千紘 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (30532246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅村 高太郎 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (10583346)
宮田 智基 帝塚山学院大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (10839400)
田中 康裕 京都大学, 教育学研究科, 教授 (40338596)
中山 真孝 京都大学, 人と社会の未来研究院, 特定講師 (40838398)
杉原 保史 京都大学, 学生総合支援機構, 教授 (50226453)
内田 由紀子 京都大学, 人と社会の未来研究院, 教授 (60411831)
野口 寿一 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (90710939)
粉川 尚枝 京都大学, 人と社会の未来研究院, 特定助教 (90828823)
河合 俊雄 京都大学, 人と社会の未来研究院, 教授 (30234008)
鈴木 優佳 京都大学, 人と社会の未来研究院, 特定助教 (90827411)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥13,130,000 (Direct Cost: ¥10,100,000、Indirect Cost: ¥3,030,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | SNSカウンセリング / 相談員の専門性 / LINE相談 / トピックモデル / 相談員養成 / テキストカウンセリング / ロールプレイ / 相談員の訓練 / 相談員の訓練・教育 / LINEカウンセリング / 初学者訓練 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を用いた心理支援システムについて、専門的技法と機能的運用ルールおよび理論的基盤の構築を行う。相談事業のログデータの数量的分析とロールプレイデータの分析を通して、実証的かつ臨床的な視点から利用者の特性・利用実態と課題を明らかにし、SNS相談の潜在的ニーズを掘り起こす。さらに事例を臨床心理学的に評価し、高評価事例と低評価事例の双方の分析からカウンセラーの専門的 技法を整理・抽出してSNS相談に有効な技法と臨床的態度について理論的な整理を行い、その意義と限界を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近年、急速に普及してきたSNSを活用した心理相談(SNSカウンセリング)について、その専門性を明らかにしつつ、実践データに基づいた相談員養成プログラムを開発することを目的としている。相談員の訓練を実際的な形式で行うため、実際の相談事業と同じシステムを用いてロールプレイを実施できる体制を整え、訓練プログラム開発のための基盤づくりを行った。本プログラムでは、システム上でマッチングした相手と匿名でセッションを実施し、一人が相談者とカウンセラーのロールをそれぞれ2回ずつ行う。カウンセラー役は相談者役の設定は知らない状態で行うため、実際に相談を受けるのと全く同じ形でロールプレイを行うことが可能である。相談者役の脚本は病態水準や相談内容により4パターン作成し、性別は相談者役自身と同じもので行えるように設定した。セッション終了後の評価システムとして、半構造化された質問紙と同時に、カウンセラー役・相談者役のパーソナリティとの関係をみるためにタイプ論を基にした尺度を組み込んだ。 このシステムを用いて、①実際にSNS相談事業に携わっている相談員、②SNS相談は未経験だが対面心理療法の経験はある心理士あるいは大学院生、③心理相談を学んだことがない一般大学生の3群に参加してもらい、ロールプレイを行った。 その結果、比較的ベテランの相談員であっても評価が低くなる場合が比較的多くみられること、相談者役が「よかった」「ひっかかった」と評価したポイントは相談員役の予想とは異なる箇所であることが多いこと、実際の相手とは異なるカウンセラー像をイメージする人が多いことなどが明らかとなった。 これらの検討により、相談員の技能不足を補うだけではなく、相談員と相談者の相性といったこれまであまり扱われてこなかった側面についても検討し,持続的に社会に貢献できるSNS相談体制を構築することにつなげていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
訓練システムとしてのメインとなるロールプレイシステムの構築を行い、実際のSNS相談とほぼ同じ形式でロールプレイを行うことができるような体制を整えた。実際に実践を行っている相談員を含めて使用してもらうと共に、そのデータを用いて専門性についての検討も進めることができた。 セッションの後の評価システムを取り入れたことは、実際の相談では難しいことであり、やりとりを行った相手からフィードバックをもらえることは現場の相談員からも訓練として実際的であると高評価を得られており、現実的に使用が可能なシステムを構築できたと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
ロールプレイシステムに対してさらに参加者を増やして改善点を模索し、同時にSNS相談における専門性についても検討することで、実践に活用可能な訓練システムの開発を継続する。 研究を遂行する上で、研究代表者が育児休業を取得するためにある程度進捗が遅れることも予測されるが、構築した訓練システムがオンライン上で参加可能なシステムであることなどを踏まえ、可能な形で研究を進めていくことを計画している。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)