Project/Area Number |
23K20786
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Project/Area Number (Other) |
21H00973 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 11010:Algebra-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 哲史 京都大学, 理学研究科, 准教授 (10456840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 祐二 名古屋大学, 多元数理科学研究科, 博士研究員 (00647993)
大島 芳樹 東京大学, 大学院数理科学研究科, 准教授 (10746936)
越川 皓永 京都大学, 数理解析研究所, 助教 (10791452)
尾高 悠志 京都大学, 理学研究科, 准教授 (30700356)
松本 雄也 東京理科大学, 創域理工学部数理科学科, 講師 (50773628)
津嶋 貴弘 千葉大学, 大学院理学研究院, 准教授 (70583912)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Keywords | 非アルキメデス幾何 / 超ケーラー多様体 / モジュライ |
Outline of Research at the Start |
近年,非アルキメデス幾何は大きく発展しており多くの応用が得られている.しかし,非アルキメデス幾何は発展途上であり満足のいく基礎理論はまだ無い.超ケーラー多様体はアーベル多様体やK3曲面を含む多様体のクラスであり,美しい幾何的性質を持つだけでなく,数論や数理物理とも深いつながりを持つ.本研究では,非アルキメデス幾何の手法を用いて超ケーラー多様体の退化・崩壊やモジュライ空間の構造を解明し,数論・代数幾何・数理物理などの様々な分野の問題に応用する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、近年大きく発展している非アルキメデス幾何の手法を研究して、超ケーラー多様体やそのモジュライ空間の構造の研究を行い、数論・代数幾何・数理物理などの様々な分野の問題に応用することである。 この目的のため、昨年度に引き続き、本年度も研究集会やセミナーを開催して、非アルキメデス幾何や超ケーラー多様体に情報収集・情報交換を行った。感染症の状況が改善してきたため、対面での打ち合わせを中心に行うことで、研究を効果的に進めることができた。 本年度は、超ケーラー多様体の退化についての微分幾何的な研究を行った。また、超ケーラー多様体上の代数的サイクルや、非アルキメデス局所体上の退化族のモノドロミーについての研究を行った。有限体上のK3曲面に対するテイト予想の先行研究を踏まえると、より一般の超ケーラー多様体で同様の結果を得るには周期写像の非アルキメデス幾何的理解が重要であると考えられるので、複素数体上の周期写像の研究成果についての情報収集をより積極的に行い非アルキメデス類似についての研究を進めた。退化族のモノドロミーについては、複素数体上の計算は複素解析的・リー環論的な技術を用いるものであり、同様の手法は混標数や正標数の非アルキメデス局所体では適用できない。そこで、久賀-佐武アーベル多様体を補助的に使うことで困難を乗り切れると考え、アーベル多様体を経由したモノドロミー作用素の計算を行った。 これらの研究を進めるために、非アルキメデス幾何や超ケーラー多様体の関連分野についての知識・技能を持つ大学院生を複数名研究補佐員として雇用して研究に従事させ、専門的知識を提供させた。セミナーの参加者も増えており、充実した研究活動を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題は分野横断的なものであるため、様々な分野の研究者同士で研究打ち合わせを行うことが欠かせない。 感染症の状況が改善したため、今年度は対面での活動に重点を置いた。オンライン中心の前年度よりも効率よく研究を進めることができた。出張や研究者招聘も積極的に行うことができた。 超ケーラー多様体のコホモロジーやモジュライ空間の大域的構造についての研究を進めることができた。 前年度同様、大学院生を研究補佐員として雇用して研究に従事させた。今年度は雇用する大学院生の人数を増やして、セミナーを通じて専門的知識を提供してもらった。より大きな効果があった。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、今後も研究集会やセミナーを開催して、非アルキメデス幾何や超ケーラー多様体に情報収集・情報交換を行いながら研究活動を行う。 感染症の状況が改善されていれば、今後は対面での活動に重点を置く予定である。状況に応じてオンラインやハイブリッド(対面+オンライン)での打ち合わせも併用する。 今後も引き続き非アルキメデス幾何や超ケーラー多様体の関連分野についての知識・技能を持つ大学院生やポスドクを研究補佐員として雇用して研究に従事させる予定である。様々な分野の研究者から専門的知識を提供してもらうことで、本研究課題の研究をさらに進めていく予定である。
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