Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究は宇宙初期の大質量星から形成される2タイプのブラックホール(BH)を作る親星の形成過程、その後の恒星進化やBHへの崩壊シミュレーションを行う。それにより超巨大BHの種となる巨大星の形成頻度や、巨大BH形成が宇宙に及ぼす影響、そしてそれらの観測可能性を論じる。さらに重力波源となる連星BHの起源の解明をめざす。まず恒星進化計算を通じ初期質量―BH質量関係の見直しを行い、親星の金属量や自転速度などへの制限を求める。また、宇宙論的星形成シミュレーションと恒星進化計算の組み合わせにより、大質量初代星の初期質量関数を制限する。その結果を種族合成計算等に応用することにより、観測との比較を行う。