Project/Area Number |
23K20892
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Project/Area Number (Other) |
21H01183 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 17040:Solid earth sciences-related
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
石塚 治 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 首席研究員 (90356444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海野 進 金沢大学, 地球社会基盤学系, 教授 (30192511)
Conway Christopher 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (50844619)
谷 健一郎 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (70359206)
針金 由美子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 上級主任研究員 (90569360)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | プレートテクトニクス / 沈み込み開始 / 南西太平洋 / マグマ |
Outline of Research at the Start |
プレートテクトニクスにおける未解決問題である「海洋プレート沈み込み開始過程」を2つのアプローチにより解明する.まず西-南西太平洋縁辺域での太平洋プレート沈み込み開始時期を決定して,太平洋プレートの運動方向の変化との前後関係を明らかにし,プレート運動方向の変化と沈み込み開始の因果関係を解明する.もう一つのアプローチは,プレート沈み込み開始期のマグマ生成条件とマグマ起源物質の時間変化を解明し,沈み込み帯形成モデルを構築する.数千kmにおよぶ太平洋プレート縁辺部での沈み込み開始イベントの原因と過程を解明,どのようにプレート沈み込み帯が誕生するのか,という根源的な問いに答える.
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き,南西太平洋地域でのプレート沈み込み開始と島弧創成過程を記録しているビチアス弧について,地質調査と試料採取を計画した.2023年度分調査として主にニューカレドニア及びその周辺地域で調査を実施した.ニューカレドニアでは,約5500万年前以降の沈み込み開始前後と考えられる時期の火山活動の記録として主に岩脈について年代決定と岩石学的研究が行われてきた.しかしながら,新鮮な火山岩の露出が限られていることもあり,火山岩類の層序の詳細については不明であり,形成年代も解明されていない,このため,年代軸を入れた火山噴出物層序の確立と下部地殻を構成する深成岩類の形成年代の解明を目指して地質調査と試料採取を計画した.本調査計画の立案は2023年7月のフランス リヨンでのGoldschmidt国際会議出席の際,フランスのIFREMERおよびブレスト大学の研究者と打ち合わせにより行った. 調査は2023年度末の17日間の日程で実施した.調査では,上記のフランスの研究者とともに,ニューカレドニア地質調査所の全面的な協力を得て実施した.調査ではこれまで十分な年代データの得られていない海洋地殻を構成すると考えられる玄武岩溶岩や,ボニナイト溶岩,および礫岩中の火山岩礫等の産状観察と試料採取を実施した.またマントルかんらん岩-下部地殻岩石が大規模に露出する地域において,ガブロー閃緑岩質岩石の試料採取を実施した.これらの試料について2024年度に分析実施予定である. 一方過年度の調査航海で実施した,西太平洋の西フィリピン海盆とその周辺海域での採取試料について分析結果を取りまとめ,伊豆小笠原マリアナ弧形成につながるプレート沈み込み開始期のテクトニクスの復元について論文化,投稿した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フランスとの共同研究体制を構築することができ,今後の調査研究を進展させる上で貴重な足がかりを得ることができたと考えている.試料採取も概ね予定どおり実施することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となるが,2024年度にニューカレドニアでの採取試料を完了させ,南西太平洋地域でのプレート沈み込み開始時期の特定への手がかりを得ることを目指す.
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