Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
モノネガウイルス目はRNAウイルスの中で最も多様性に富んだ分類群である。モノネガウイルスは進化の過程において真菌・植物からヒトを含む動物まで様々な宿主に適応し、一部のウイルスは細胞質から細胞核へと複製の場所を変更するなど、他のウイルスにはない様々な進化プロセスを経ることによって現在の多様性を生み出した。本研究では、①生物ゲノムに存在するモノネガウイルスの「分子化石」から過去のウイルスの宿主と年代を推定し、「ウイルス感染史・生物との共進化史」を構築する。さらに、②「分子化石」と「細胞質から細胞核へと複製の場を移した3種のウイルス」を用い、RNAウイルスの細胞核への適応進化機構の解明を目指す。