Project/Area Number |
23K20989
|
Project/Area Number (Other) |
21H01502 (2021-2023)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23030:Architectural planning and city planning-related
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中島 直人 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30345079)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 茂夫 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (00396607)
宮下 貴裕 武蔵野大学, 工学部, 助教 (00868911)
佐野 浩祥 東洋大学, 国際観光学部, 教授 (50449310)
中島 伸 東京都市大学, 都市生活学部, 准教授 (50706942)
永野 真義 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (50793527)
初田 香成 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 准教授 (70545780)
西成 典久 香川大学, 経済学部, 教授 (90550111)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥14,300,000 (Direct Cost: ¥11,000,000、Indirect Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
|
Keywords | 都市計画史 / 文化資源 / アーバニズム / アーバニスト / 都市デザイン / 都市文化 / 上野 / 文化 |
Outline of Research at the Start |
研究の目的に掲げた3点、①理論:従来の「社会技術としての都市計画」とは異なる、技術を人間活動へ包括する「文化運動としての都市計画」という新しい視座の構築、②歴史:その視座に基づく日本の近現代都市計画の通史的展開と特徴的事例の解明、加えて③実践:「文化運動としての都市計画」の方法の具体的な地域での活動や展覧会を通じた実践的検検証に対して、①国際的な「アーバニズム」の理論的整理と展開可能性の検証、②通史アプローチとそれ支える個別研究としての人物研究や展覧会研究、③具体地域での文化資源を基盤としたまちづくり実践やアーバニズム・プレイス展の開催を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
多様な実践者たちが都市を自らの生活環境として享受しながら、その環境自体を丁寧に工作的に生み出していく「都市をともにいとなむ」時代が本格的に始まっている。本研究は、このような時代における都市計画像の再定義を目指し、従来の「社会技術としての都市計画」とは異なる、技術を人間活動へ包括する「文化運動としての都市計画」という新しい視座の構築(①理論)、その視座に基づく日本の近現代都市計画の通史的展開と特徴的事例の解明(②歴史)、加えて「文化運動としての都市計画」の方法の具体的な地域での活動や展覧会を通じた実践的検証(③実践)を目的としている。2023年度は、①理論については、引き続き都市計画におけるツールの分類に関する文献研究を行い、文化ツールに関する理論的枠組みについての考察を深めた。また、2000年代以降のニューヨーク市のパブリックスペース・ムーブメントに関する研究を書籍に取りまとめることで、文化運動の構造的な理解を明らかにした。②歴史については、9月と3月に研究会を開催し、9月は玄田悠大「教育運動型学園町の形成理念と環境保全 -大正新教育実践校を中心とした地域を対象として-」、3月は中川雄大「「都市計画」の歴史社会学と都市文化」と、関連する二つのテーマに関してゲスト研究者に発表を行ってもらい、科研メンバーとのディスカッションを行った。③実践については、主に東京・上野においてしのばずいけまち研究会を継続開催し、10月に社会実験「池のほとりの本のみち」を実施し、その成果も踏まえてコンセプトブックの更新を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①理論については、国際的な「アーバニズム」の理論的整理と展開可能性の検証について、欧米における都市デザイン関連のツール整理手法やニューヨーク市のパブリックスペース・ムーブメント研究を通じて、輪郭が明らかになりつつある。②歴史については、通史アプローチにまで到達していないが、個別研究の蓄積は進みつつある。③実践については、上野等における社会実装を伴う実践を進めているが、当初予定していたアーバニズム・プレイス展の開催については、その必要性も含めて、再検討を行っている。以上より、おおよそ予定通り進んでいると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
①理論については、引き続き文献研究を進め、文化ツールの枠組みを明らかにする。②歴史については、2024年7月に香港にて開催される国際都市計画史学会大会(IPHS2024)での関連発表などを通じて、より国際的な文脈の中で日本の文化運動としての都市計画史を捉え直していく。③実践については、上野他での活動をさらに展開させていくと同時に、その活動成果を学術論文としてまとめて、①理論、②歴史との接続を図っていく。また、①、②、③を統合するものとして、本科研分担者による論考集の書籍化を進めていく。
|