Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究は,日本における散村の成立構造を解明するとともに,その形態が地域ごとに異なる要因について「個と集合の仕組み」の視点から検証しようとするものである。その中で,散村が日本各地の地理条件や社会構造あるいは自然災害に対し,どういうシステムを構築し離散型居住を成り立たせてきたのかを明らかにし,さらにその離散型居住が現代の営農や居住環境として優位性や持続的価値を持ち得るのかを検討する。それを,GISや統計処理ソフトを用いた地形・地質・気候・災害・社会的要因等の影響因子の分析と,代表的事例を対象としたケーススタディをもとに考察する。