Project/Area Number |
23K20993
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Project/Area Number (Other) |
21H01511 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23030:Architectural planning and city planning-related
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
遠藤 新 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (40292891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 俊彦 立命館大学, 理工学部, 准教授 (00608466)
矢吹 剣一 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (10837090)
秋田 典子 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 教授 (20447345)
安森 亮雄 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (20456263)
蕭 耕偉郎 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30796173)
星野 裕司 熊本大学, くまもと水循環・減災研究教育センター, 教授 (70315290)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥11,830,000 (Direct Cost: ¥9,100,000、Indirect Cost: ¥2,730,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 空き地 / 空地 / 空き地の維持管理 / 空地デザイン / 暫定利用 / 空地マネジメント / 時間 / 利用価値 / 非利用価値 / 未利用地 / 空地アーバニズム / 空き地の価値 / 直線的時間 / 線分的時間 / 円環的時間 / 反復的時間 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、縮退局面にある都市の市街地において暫定利用されている空き地の変容プロセスとそれが市街地に及ぼす効果を分析することから、スポンジ化した市街地の改善に資する「空き地の時間的な集約・再編」の手法とそのマネジメントのあり方の体系化を目的とする。短期間での空き地の暫定利用や長い時間軸で捉える空き地の変容事例を対象に、空き地の動態分析および空き地の動態と周辺市街地への影響の様子の関係分析が主な研究課題である。空き地の変容プロセスのマネジメント手法検討、空き地の変容プロセスが市街地に及ぼす効果の検証、空き地の時間的集約・再編とそのマネジメント手法の体系化という3つの研究課題に分割して進めている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、縮退局面にある都市の市街地において暫定利用されている空き地の変容プロセスとそれが市街地に及ぼす効果を分析することから、スポンジ化した市街地の改善に資する「空き地の時間的な集約・再編」の手法とそのマネジメントのあり方の体系化を目的とする。短期間での空き地の暫定利用や長い時間軸で捉える空き地の変容事例を対象に、そうした空き地の動態(資源化→利用(暫定利用)→空き地への復帰→次への維持管理)分析、ならびに、空き地の動態と周辺市街地への影響の様子の関係を分析することが主な研究課題である。本研究は、研究課題A「空き地の変容プロセスのマネジメント手法に関する研究」研究課題B「空き地の変容プロセスが市街地に及ぼす効果の検証」研究課題C「空き地の時間的集約・再編とそのマネジメント手法の体系化」という3つの研究課題に分割できる。研究課題Aでは、神奈川県川崎市の空き地で「資源化」「暫定利用」の社会実験を継続実施した。空地のマーケット利用から緩やかに滞留・交流できる場としての価値創出を確認した。ドライスウェールの植栽を冬期に地元地域が資源利用するサイクルを確立し、新たな利用価値を創出した。研究課題Bでは、空き地変容による市街地改善効果をの評価フレームを検討する観点から神戸市内の空き地調査を行った。地区内の空き地の放置・管理状況、まちなか防災空地の管理状況や菜園等での利活用の動向、それによる周辺土地利用への影響等を分析した。 研究課題Cでは、空き地を捉え直す4つの手法(空き地への介入、空き地を空けておく、空き地を位置づける、空き地を許容する)と空き地の時間的視点に立脚した都市の計画規範の転換について検討した。そこから空き地の時間的再編による利用価値・非利用価値の創出と空き地の空間的再編による利用価値・非利用価値の創出の各手法について体系的な仮整理を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題Aでは、川崎市での社会実験を継続し、滞留・交流の価値創出を引きつづき確認した。空地管理のプロセスとして地元町会がドライスウェールの植栽の草刈りを冬期に行い、刈り取ったカヤを地元の年始行事にて資源活用するサイクルを確立し、空地の新たな地表利用価値を創出することができた。研究課題Bでは、空き地変容による市街地改善効果の評価フレームを検討する観点から現地調査を行った。神戸市兵庫区北部・長田区駒ヶ林では「まちなか防災空地」の利用と管理の実態を調べた。全て低利用であり、とくに駒ヶ林では管理不十分な状態の空地を多数確認したが、どちらの地区でも菜園利用空地は少数だが十分な利用と管理が確認できた。密集市街地での空き地群の存在価値は認められる一方、エリアの価値を高めるような利用の可否が課題として確認できた。海外都市での空地調査としてコペンハーゲン市における近世の城郭と水路網及びその周辺の利用(空き地を空けておく手法)、20世紀の空地であるNorrebro地区とFrederiksberg地区の旧路面電車軌道の跡地利用(空き地からエリアの価値を創出する手法)など確認した。ライプツィヒ市では、アイゼンバーン通り周辺地区とリンデナウ地区において、市と土地所有者との利用許諾協定により暫定緑地整備されたが恒久利用に転じていない空地の現状の利用状況(通り抜け、遊び、滞留)と管理動向を現地確認した。プラハ市では氾濫原の利活用デザイン(空き地を空けておく手法)、Vysehradなど歴史的空地の再利用(戦略的に空けておく手法)等の有用性を確認した。研究課題Cでは、空き地を捉え直す4つの手法と空き地の時間的視点に立脚した都市の計画規範の転換について検討した。そこから空き地の時間的再編による利用価値・非利用価値の創出と空き地の空間的再編による利用価値・非利用価値の創出の各手法について体系的な仮整理を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
研究課題Aについては、過年度より各研究分担者が研究対象とする市街地について、空き地の変容プロセス(資源化→暫定利用→空き地復帰→維持管理)の各段階の実態を把握するための調査分析(空き地利用までの経緯、実施主体、期間、具体的方法、権利設定等、適用制度、政策等の位置付け、利用終了の背景、等)または可能な対象地については社会実験を中心とする空き地変容プロセスの実践・参与観察について引き続き調査分析する。空き地に複数の時間が流れている状況をふまえ、それぞれの時間軸に生じている事象の相互関係の解明作業も分析の視点に加え、4年間の成果のとりまとめを行う。 研究課題Bについては、研究課題Aの調査対象となる空き地を含む市街地全体の変容についての調査を継続する。R5調査では(研究課題Aの対象ではないが)市街地変容と空き地の変容の関係についてのケーススタディが可能な対象地を選定し、調査分析に着手してきた。今年度はここまでの成果を補足する対象地の調査を行う。以上の作業成果をもとに、空き地と市街地変容を時系列で重ね合わせてその関係を分析するための枠組みを検討し、とりまとめる。 研究課題Cについては、課題Aおよび課題Bの作業と連動させながら、空き地原論(空地と空き地の特徴、空き地の価値、空き地と時間)、空き地の時間的再編による利用価値・非利用価値の創出手法(暫定利用、権利不全の解消、空けておく手法、空きを位置づける手法、他)、空き地の空間的再編による利用価値・非利用価値の創出手法(群としての利用、群としての非利用、突発的利用への対応、周辺との一体的介入、柔らかい集約、他)、空き地の時間的視点に立脚した都市の計画規範の転換(規制ではなく支える計画、柔らかな介入、生活様式への埋め込み、計画不可能性への対応、幅のあるシナリオ)等について体系的な整理を試み、本研究の成果をとりまとめる。
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