Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
駅や空港などで災害が発生した場合、雑音・残響過多により緊急放送が不明瞭となる環境でも適切な情報伝達と避難誘導が課題である。本研究は、人の発話と聴覚の相互作用を応用し、残響音を聞きながら発話した音声/緊迫感を意図して発話した音声を拡声する提案法が、従来の音声案内よりも明瞭となることを示す。具体的には①災害時の音声案内に適した話者や発話条件を客観的に評価する方法を、発声時の声帯の状態と音声録音・聴取実験により明らかにする、②災害時を模擬した周囲の音環境の変化が、話者の発話方法と聴取者の明瞭度や心理状態へ与える影響を明らかにする。