Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
魚類の多くは成長に伴って生育場所が変わり,光環境もそれに応じて変化する。このため,好ましい光の波長,明度,照射量,日周期等は魚種や発育段階で変化し易い。しかし,それらの光情報を使って魚類の行動を制御する方法や効率的に飼育する方法は十分に検討されていない。そこで本研究は,多くの魚種の様々な対光行動等を詳細に調べ,目的に応じた行動制御法,飼育方法等を開発する。学術的には,幅広い魚種,発育段階で対光行動と生態等との関係を考察する。応用面では,クロマグロ等の数種養殖魚の飼育で生じる摂餌不良,浮上死,沈降死,各種大量死,成長不良,輸送等の問題に関与する対光行動等を調べ,効率的な種苗生産モデルを開発する。