Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本来の宿主動物である鯨偶蹄目ならびにネコ目動物のSLAMとは異なり、ヒトSLAMは、モルビリウイルスにとって利用困難な受容体である。①麻疹ウイルスによるヒトSLAM利用能の獲得に関与したアミノ酸変異を確定する。動物種毎の自然免疫応答分子の違いがモルビリウイルスの宿主域を一部規定していることが示されている。②各種モルビリウイルスの宿主動物細胞の違いによる自然免疫応答の違いと、宿主域拡大に関与するウイルス側の変異を明らかにする。近年、イヌジステンパーウイルスによるサルの致死的アウトブレイクが確認されている。③各種動物モルビリウイルスのヒトへの適応リスクを受容体利用の観点から明らかにする。